酷な言い方かもしれぬ。しかし真実だから私は考える。
そう、元来人生、人はなぜ生きているのか?その意味さえ誰にもわからない不可思議なもの。
哲学、宗教、職、家族、友人の手を借りあたかも判ったような顔をする輩がいるが実際答えが無いのが生きる意味である。
誰にもわからない。判るわけがない。
では人生とは?
敢えて逆説的に云うならば、
人生に何度も何度も幾多の意味づけを行おうとして最後に最後に結局判らないことを悟るもの。
死を前にして先ほどのような言葉を云う患者がいて当たり前なのである。
死とはどういうものか判らない?
では逆に訊こう。
生とはあなたにとって何?
あなたが実感として味わったかのような生でさえ意味さえわからない。
実態のない死を考えられない、当たり前である。
人は生を考え哲学を生んだ。
人は死を考え宗教を生んだ。
さてあなたは何度自分の人生に意味づけを行いましたか?