115cb494.JPG前立腺ガンの外科的治療を望んでいる68歳の患者と家族に治療のインフォームドコンセントを行った。
そこではあくまで外科治療を望んでいるので手術の話だけでもよさそうだが今の時代には他の治療方法のメリットデメリットも合わせてお話していかねばならない。

今回の方は、本人以外に気の強い娘さんがキーパーソンであった。
父が手術を希望しているが娘は僕の話を聞いて密封小線源治療に興味を抱き1時間喋って物別れとなった。
こういう話はエネルギーを使うが患者さまを取り巻く環境で真摯にベストな治療を模索したい気持ちの現れなので大切だ。

特に前立腺ガンの早期がんは治療選択肢がいくつもあり選ぶ患者様も大変だ。
医師は誘導型のインフォームドコンセントを行ってはいけないのであくまで患者が決めるスタイルだと患者の理解度に左右され時間がかかるのは必至だ。

今回の父親は手術を決めていたのに娘に茶々を入れられ迷惑顔であったが父親を思うゆえであるのでここは時間をかけるべきであろう。