9fcfb6f5.jpg私の親友の弟 A君が副腎癌におそわれのが数年前。
東京医科歯科大学にて手術して病理組織を取り寄せると神経芽腫という本来小児に特有の腫瘍。成人には珍しく難治性で再発は必発。1年以内に死亡がほとんどとわかった。兄が弟と退院後ゴルフを一緒にしようと計画があり僕から弟の一番まわりたいコースへ行こうと連絡。弟から廣野ゴルフクラブの希望があった。
廣野ゴルフクラブといえば世界でも1・2を争う閉鎖的ゴルフクラブである。
僕はそれを承知で彼の夢をかなえたい一心で廣野ゴルフの支配人山羽に手紙を書いた。
山羽支配人はとても紳士であった。
予想通り返事は厳しかった。
いかなる権力者でも門を開けることがないことは知っていた。
そこで支配人のアドバイス通りメンバーを探して同伴していただくこととなった。

整形外科医師でメンバーを紹介いただきついに彼の夢を実現することとなった。
彼への招待状にはブルーモルフィンという造語のタイトルを加えた。

僕は2回目のラウンドであったが、彼の奇跡的なラウンドは今でも強烈に思い出す。

整形外科医師は我々のために2組をとってなんとメンバーなしの我々3人だけのプレーを用意してくれていた。
27ホール彼は夢中でラウンドした。

手術から4年。

彼は今天国の廣野ゴルフクラブで白球を追いかけていることだろう。
今年3月25日彼の一周忌が催される。
ご冥福を心から祈りたい。