何でも自分でできるのが格好良くみえる。スマートさがあるのだろう。しかしそこに至るまでの努力の裏には眼には見えない他からの支えがあるものだ。

日本馬術連盟は7日、66歳の法華津寛選手が日本選手としては最高齢で五輪に出場する見通しとなったと発表した。
 64年東京五輪障害飛越代表の法華津にとっては44年ぶりの五輪。人馬の動きの美しさを競う馬場馬術に転向後の84年ロサンゼルス五輪は補欠、ソウル五輪は馬が検疫に引っ掛かり、出場を辞退した。5年前から単身、ドイツで腕を磨いた66歳は、栗毛の愛馬、ウィスパー(11歳牝馬)と晴れの舞台に臨む。

彼の言葉に
「(自分の力ではなく)全ては馬にまかせて馬次第と考えてから世界観が変わった」
という。人馬一体という言葉があるが我々の人生にもまさしく云いえて妙といえる。

全てはどんなに1人でやれても1人でやり切れても感謝の気持ちがなくてはならない。
他力本願というと聞こえが悪いと捉える向きがあるが
すべからく物事は1人で決まるものではなく森羅万象の兼ね合いで自分以外があってこそ上手くすすむものだ。
感謝の気持ちがなくては(おかげ)継続性はない。

最高齢代表が馬(他力)にすべからく任せたその気持ちこそ色即是空の境地ではないか?そう思うのである。