日本学術会議の終末期医療分科会(垣添忠生委員長)は15日、がんなどの終末期において、患者本人の意思がわからない場合、家族による患者の意思の推定に基づき治療中止も選択できるなどとする報告書を公表した。
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報告は、がんなどで余命6カ月以内と予測される患者が対象。リビング・ウイル(生前の意思表示)も含め、患者本人の意思が確認できる場合、緩和医療が十分に提供されていても、本人が延命治療を拒否すれば中止する。
本人意思が確認できない場合、今回は家族による「推定」も認めた。治療方針決定の手続きとして▽家族意思の繰り返しの確認▽治療中止を求める場合の理由の確認▽多職種による医療チームの判断▽記録の保持――などを求めている。
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医療の現場で問題として残るのはやはり医師が患者に適正な立場でリビングウィルを確認しているか?である。
今まで多くの医師がこの問題を見てみぬ振りして患者本人が意思表示できないほど衰弱してから家族に訊いていたのではないか?
医療は本人中心として最期の看取りが家族と密室で取り交わされて尊厳のイメージが保てるであろうか?
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医師はがん告知をして時間を置き定期的にリビングウィルを確認する義務があると感じる。欧米人の多くがリビングウィルを病気に罹患する前から携えている。
病気になってからでは判断が冷静にできないからだ。
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リビングウィル
それなくして尊厳死も緩和医療も延命治療も存在しないと考えるべきである。
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報告は、がんなどで余命6カ月以内と予測される患者が対象。リビング・ウイル(生前の意思表示)も含め、患者本人の意思が確認できる場合、緩和医療が十分に提供されていても、本人が延命治療を拒否すれば中止する。
本人意思が確認できない場合、今回は家族による「推定」も認めた。治療方針決定の手続きとして▽家族意思の繰り返しの確認▽治療中止を求める場合の理由の確認▽多職種による医療チームの判断▽記録の保持――などを求めている。
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医療の現場で問題として残るのはやはり医師が患者に適正な立場でリビングウィルを確認しているか?である。
今まで多くの医師がこの問題を見てみぬ振りして患者本人が意思表示できないほど衰弱してから家族に訊いていたのではないか?
医療は本人中心として最期の看取りが家族と密室で取り交わされて尊厳のイメージが保てるであろうか?
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医師はがん告知をして時間を置き定期的にリビングウィルを確認する義務があると感じる。欧米人の多くがリビングウィルを病気に罹患する前から携えている。
病気になってからでは判断が冷静にできないからだ。
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リビングウィル
それなくして尊厳死も緩和医療も延命治療も存在しないと考えるべきである。