f07017b6.jpg円相無一物

円相には宇宙・無限の広がりを意味する。
また円相は円窓とも捉えることができ
茶の世界では丸い窓としてしばしば見られ、我々の心の中ととることもできる。
まさに我々の心自体も宇宙のように無限の広がりをみせる。

本来その心の中は微塵の埃さえも澄み渡りどこまでも清明なはずだ。
物に執着する心もなくその物さえ、菩薩さえ、煩悩さえこの世に存在しない、寄せ付けないという心さえないという絶対無の境地をとく。
自分は悟りを開いたという確信や汚れが無いという慢心さえも一掃した言葉。


同義:無功徳、色即是空

キンダーブックの禅僧中村マスターによく墨蹟を勉強させてもらった。
今もひしひしと学ばせて頂いている。
感謝してやまない。


出典:禅宗初祖達磨禅師の五祖弘恩大満禅師の一番弟子である神秀上座に対して米搗きとして働く新参の慧能行者(あんじゃ)が示した語


円相無一物