COLBIE CAILLAT / コルビー・キャレイカリフォルニア・アコースティック・オーガニックサウンド
何気なく義父に言われたお使い。フェアグランド・カフェでアフラックと過ごしていると聴こえてきたのが心地よいサウンド。
思わずオーナー○パンマンさんに訊くと教えてくれた。
「素晴らしい曲というものは心を高揚させ、暖め、心地よくするものだ」とコルビー・キャレイ。22歳のカリフォルニア育ちのシンガーソングライター。
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この作品の特筆は最初から最後まで全ての曲が完璧に調和し、アルバムを通して聴けるもの、オーガニック的作品という点だ。ノラ・ジョーンズやトディー・トールマンそしてコルビー・キャレイだ。セールスを狙ったアルバムが溢れているこの時代には
珠玉の作品だ。
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種明かしともいえるルーツを探ろう。
彼女はカルフォルニアのマリブで常に周りには音楽が流れている環境で育つ。彼女の父、ケン・キャレイはフリートウッド・マックのアルバム『噂』と 『Tusk』の共同プロデューサー。幼少の頃にミック・フリートウッドやジョン・マクヴィの周りで遊ぶのが好きだったという。そのルーツに彼女は普遍性あるシンプルなオリジナリティーも持ち合わせている。
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「数ヶ月はなんの反応も無かったわ。そして“Bubbly”という曲を書いてマイスペースにのせたの。そしたら、すごいリアクションがあったの。毎日何千とアクセスがあったわ。」
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“私はいろんなジャンルの音楽が好きなの。そして影響を受けてきた。フリートウッド・マックやスティーブ・ミラー・バンドのようなクラシック・ロックや、マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーのソウル、ローリン・ヒル、ボブ・マーリーのレゲエ、ジョン・メイヤー・・気分が良くなるものならなんでも好きなの。」
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僕の車では今お気に入りの一枚としてヘビープレイされている。2008の夏を代表する一枚になりそうだ。洋楽嫌いのアフラックが好きなのも、何か邦楽的なシンプルサウンド性がそうさせる業なのか。
そんな彼女が今年9月東京、名古屋でライブを開くことも加筆しておこう。