マスターズ史上二番目の若さで挑んだ少年のマスターズが終わった瞬間であった。18番グリーンへ放ったセカンドショットは手前の大きな深いバンカーへ消える。
呆然としながらバンカーへ立ち入る。
見上げれば白い砂と青い空。
何万人のパトロンが消え
音も消えそして独りになった。
石川遼の張っていた気持ちが熔けていく。
「僕はどこにいるんだろう……」。
目頭が熱くなった。
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ホールアウト後、フェアウエー方向へ向き直り、頭を下げた。
「感謝の気持ちです」
「もう一度ここに戻ってきたい」
挑戦の終わりではなくそれは新たな挑戦の始まりだった。
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カブレラの優勝により南米大陸に初めてグリーンジャケットが齎された。アルゼンチン国民は歓喜に沸いたことであろう。
石川遼の先輩、片山が単独4位。何れ日本にもグリーンジャケットが渡る可能性、布石を見出した価値ある挑戦。
今年もマスターズありがとう。