
アフラックは数年前に来訪しているが僕は初めてだ。
珍しい美術館だ。なかなか絵が拝めない。庭、庭、庭だ。
何故に絢爛豪華で綺麗さびな庭が続くのか。
調べれば中根 金作(なかね きんさく、1917年8月28日 - 1995年3月1日)昭和の小堀遠州と謳われた名作庭家だ。
実際僕はこの手の作庭は好きではない。人造的すぎるからだ。
ただ中庭から茶室へつながるアプローチは好みである。
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手入れの程はこの上ないものだ。外国受けするであろう。
さて絵のほうであるがようやく最後に拝むことができる。日本画の近代大家が並ぶ。大観は嫌というほどある。大観の作風には歴代絵師の中ではお世辞にも上手いといえないが味がある。
上手さではやはり朦朧体のライバル菱田春草であろう。若くして逝去していなければ清楚な作風が更に開花したに違いない。実に惜しい。
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さて足立美術館。完璧なる粋な美術館であるが不思議なのはその周辺とのギャップ。あまりにも洒落たものがない。一人の男・足立全康がいればこれほどの隔絶したモノが創造されるよい好例である。