最近はメンバーコースへ行くことを敢てやめて他のコースを回ることを優先している。ラウンドすればするほどメンバーコースの意義を改めて考えさせられる。
私の今年の設計家焦点はずばり「上田治」氏その人だ。
▼
小野、緑ヶ丘、岐阜、大山、そして森林とプライベート、競技で今年はラウンドの機会を得た。中でも印象に残るのは森林公園ゴルフ場の出来栄えの良さである。
ここをラウンドすると何か他では得られない崇高な感性を感じる。以前はキャディー、クラブハウスなどで打ち消されたものだが今は更に感じる。森林公園内にある池などは小野ゴルフ倶楽部の鴨池などと同じ「そこにある自然」を感じとることができよう。
▼
それもそのはず、歴史を紐解くと森林公園は、1906年(明治39年)に宮内省御料林約8,000haの払い下げを受けた県有林であるそうだ。昭和30年当初、愛知県内にはメンバーシップの「名古屋ゴルフ倶楽部和合コース」と「愛知カンツリー倶楽部」の2カ所しかなくまた公営パブリックゴルフ場としてオープンしたのは全国でも2番目ということもあり、森林公園ゴルフ場のオープンには大きな期待が寄せられコース設計は日本を代表する上田治氏に委託した。
▼
上田氏というと井上氏と比較され女性的に対極して男性的表現を得意とするが私はパークランドゴルフ場にしてやはりリンクスコース哲学をそこに色濃く感じる。今では穏やかな森林に守られた公園型コースに一見すると見えるが実際は荒涼としたリンクスにあってもおかしくない構図が感じられるのだ。特に中部圏での上田治氏の作品では森林公園ゴルフ場が群を抜いている。
▼
西コースがチャンピオンコースとなっており最高のコースを堪能できるのは言うまでもない。昨今日本ゴルフ場ランキングでベスト100の常連のなりつつある。
しかし改めて東コースをラウンドすると緻密性ではコチラのほうが面白い。
いやはや甲乙付けがたいのだ。こんな近隣で最高のコースがあることは何よりも恵まれているとしかいえない。
メンバーコースからまた足が遠のきそうだ。