e0db7e46.jpg現存する香水製造会社でも古い部類に入るペンハリガンの香水を嗅ぎながら感じる。
130年前の人々も同じ匂いに魅了されたのか?

人間は自分の本質に付加して服装や化粧、小物などの外観のほかに香りという添加までしてきた。これはあらゆる人種に関係なく共通のもので人間の文明の歴史=香りの歴史であるといっても過言ではない。香りを保存する方法は人工香料がない時代はとてつもなく困難でそのため王家など限られたものしか香りは使用できなかった。

香水の歴史を紐解くととてつもなく古く、人類の歴史、文明の歴史に匹敵する。、BC3000年頃、古代エジプトのクレオパトラに始まりローマ時代の5代目皇帝ネロの時代。調合師がヨーロッパ中世に生まれそしてそしてフランスの香水文化に受け継がれる。

自分の本質を香りにより具現化するというよりは寧ろ象徴的とするものとして香水は重用されてきたといえる。香りの本質の転換期はフランスにありそうだ。当初ヨーロッパでは一大産業である皮革産業においてその革なめしの匂いを消す為、革に香りを染込ますのが目的だった。イタリアの調香師がフランスに来るに及び、それまでの皮革産業に代わり香水産業が発達したらしい。当時はムスクという動物性の香水が多い中(フェロモン系)フランスのマリー・アントワネットは、女性らしい香りを求め、バラやスミレなどのフローラルな香りの香水を作らせた。

動物性香料に頼ってきた人類が天然香料として花などに眼をつけて人間の本質=動物である匂いを消して本質と違う植物性の匂いを手に入れた。その後の香水文化の発展はフランスやイタリアのファッションブランドの発展とともに現在に至る。

ペンハリガンの香りは朝つけて夕方には消えていた。本質を美化させる、本質を落ち着かせる目的の現代の香水。香りも永久ではなし。終局自分の本質こそ不変であり恒久的なものであることを香水は教えてくれているかもしれない。