我々が動物であることはいうまでもないが、地球上の動物で哺乳類、爬虫類問わずどんな生物でも共通した能力がある。それが生殖能力である。
あの鮭が上流まで遡って滝上りする姿にはまさに本能として生殖、出産することが植えつけられている以外に何があろうか?

あらゆる生物の大半の生殖、出産は危機の歴史で彩られている。出産したとたんに卵を狙う鳥がいたり海がめの出産は無事に至るには非常に好条件が必要だ。そうしたあらゆる動物の中で生殖から出産、育児まで安全なシステムに守られている生物が我々人間である。いくらわが国で産婦人科・小児科医師不足が叫ばれようとも実際のそれはアフリカなどと比べようにもないほど充足している。少数の大病院には未熟児医療センターなども完備されている状況には、他の生物社会を圧倒する人間本能から子孫を守る、医療として守る心が伺える。

内閣府は5日、男女共同参画に関する世論調査の結果を発表した。それによると、結婚しても必ずしも子どもを持つ必要はないと考える人は、2年前の前回調査に比べ6.0ポイント増の42.8%となり、1992年の調査開始以来最高となった。少子化の背景に、国民の家庭に対する意識変化があることを示した結果と言え、内閣府の担当者は「生き方の多様化が進んでいる」としている。多様化といえばそれまでであるが生殖を捨てることの意味は単純ではない。

とりわけ問題視するのは子どもを持つ必要はないとした人は、男性が38.7%、女性が46.4%だったことだ。女性に母性が欠如してきたのか、無論不妊治療など努力しても子供がもてない家庭や結婚していない、することができない方たちを大目にみても子供を持つ必要がないという主観は人間が動物であるという原始から脈々と続くDNAの否定につながるものだ。

断言しよう、子供を持つ必要が無いという考えを発信するのは心が病んでいる以外ない。またその考えを生き方の多様化というメディアも同様に病んでいる。

我々の前世代がすでにそう思っていたのなら「貴方」自身も「メディア」自身もこの世に存在しないわけでそんな考えをもらすことさえできないことを実感すべきだ。