現在医学論文の投稿倫理が危うい状況に追い込まれている。イギリスの有名な投稿規定をあずかる副所長によればランセットはじめ世界の有名論文の現在約25%程度が投稿、掲載後何らかの理由により掲載取り消し処分を出している由々しき事態という。何らかの理由とは、データの改ざんや二重投稿、データの盗用、無断使用などによるものだという。

多くの有名施設や有名医師たちによる研究競争は時代がすすみ過熱の様相を帯びている。誰もがブレイクスルー(飛びぬけた研究成果)を夢見て日夜努力している現状だ。ただ20年前、10年前と比較して研究もずば抜けて精度があがりまた査読する側の情報も倍増している。有名雑誌に投稿掲載されるには非常に難関であり壁が高いともいえるのだ。(5年前なら掲載されたが今なら掲載されないなどスピード感がとてつもなく早い。)

それだからといって、データの一部を改ざんしたり盗用したりしてまで掲載をしようというのは論外のはなしだ。本来論文掲載としてバブリッシュするのは世界の医学発展への寄与を目的としたもので個人的な業績価値をあげるためのものでもない。

これらのデータ改ざんを含め医師たちの悪行にはある程度国際的なルール規範を作り国際的に標準化された厳罰処分規定もあわせて作られる必要がある。現在とくに二重投稿やデータ盗用、データ改ざんした医師たちがどのように訴追されたかは明らかではない。しかし一方で医師が街のコンビニで万引きしてもマスコミ報道されその職を辞めるほどの倫理性を要求される職業である。

一企業で偽装が25%といったらその企業はもはや存続は厳しいだろう。我々の医療研究の倫理性はもはやそのレベルの域と云える深刻な事態である。
特に差別するわけではないが一部のアジアの国のデータ改竄には目を覆いたくなるものがあり、医師である前に人間としての倫理性を今一度教授する必要があるかもしれない。