78cb3954.jpg近年ハリウッド映画で男性演技派といえば1995年まではロバート・デニーロを迷わず選出するがそれ以後はもっと迷わずケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey、本名:Kevin Spacey Fowler、1959年7月26日 – )を挙げる。それだけ僕の彼の演技に対する思い入れは強い。

近代アメリカ映画の醍醐味がすべてつまってこれぞ「ハリウッド映画」と爽快感が残る名作
ユージュアル・サスペクツ The Usual Suspects (1995)
彼のどこかナイーブで繊細ながら知的なところが秀でて光る大傑作である。「スティング」に勝るとも劣らざる永久名作となるであろう。

アウトブレイク Outbreak (1995)
セブン Se7en (1995)
リチャードを探して Looking for Richard (1996)
評決のとき A Time to Kill (1996)
L.A.コンフィデンシャル L.A. Confidential (1997)
近代クリミナルサスペンスの最高傑作。彼の刑事姿がセピア色した黄金ロサンゼルスに映える。画面・構成ともいずれに美しくそれでいてサスペンスの作りこみは見事。バランスの取れた刑事映画は稀有な存在である。

真夜中のサバナ Midnight in the Garden of Good and Evil (1997)
交渉人 The Negotiator (1998)
アメリカン・ビューティー American Beauty (1999)
光の旅人 K-PAX K-PAX (2000)なぜか画面構成は単純であるが彼の演技の奥底に宇宙があるかのように引き込まれ知らず知らずのうちに魅せられてしまう新しい魅力が垣間見れる。彼の演技の奥深さあらずしてこの映画のコンセプトは存在し得ない。
シッピング・ニュース The Shipping News (2001)

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル The Life of David Gale (2003)
彼の聖職的知性と硝子のような精神性がめまぐるしく変わり「倫理的極刑」に迫っていく。
これだけ重い重すぎるテーマには多くの俳優が束になっても負けてしまったり演技しすぎてかえって軽薄に感じてしまう部分がでそうになる。彼があまりにも自然に挑みあたかもドキュメンタリーのようにも感じてしまう、それが彼の彼たるところだ。
ビヨンド the シー 夢見るように歌えば Beyond the Sea (2004) 監督・脚本・製作・主演

こうしてみても現代アメリカを代表する映画がずらりと並んでしまう。彼の落ち着いた口調と抑揚。そして時折見せるスピード感ある台詞とまったりした台詞。彼の瞳はいつも澄んでおり奥深く観る者を知らず知らず引き込む。