僕が高校3年生のころ、何となくこのまま大学に入るのか、医学部受験が自分にとってどうなのか、高校でやり残しがないかさまざまに自問自答してた頃だ。
友人とよくジャズバーや色んなカフェに制服を着て出入りして逃避行していた。
そのとき友人が見つけて紹介してくれたお店「シネマカフェ21」があった。
名古屋栄の繁華街の路地を抜けたビル二階にあった。
もう23年以上も前の話だ。
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中へ入りそこで珈琲を頼むと
「今日は映画ごらんになられますか」
と聞いてくれる。すでに中学生の頃から無類の洋画好きであった僕は学校帰りに寄ってはしゃぶりついて観たものだ。その当時はレーザーディスクも高価で高校生には高値であった。ディアハンター、タクシードライバー、スティング 数々の名画がその僕の特等席で脳裏に刻まれた。僕にとっては電影映写室であったかもしれない。当然ながら今その店は存在しない。風のうわさで大学生のころ閉店したことを知った。
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僕がそのお店で感動した初めての映画が「明日に向かって撃て」である。
ラストシーンを観終わって高校生の僕がちょっと背伸びし勇気をもらえた。
その日店を出ると外は雨。友人と傘もささず栄駅の地下街まで走り抜けた記憶がある。その日は濡れても格好いい事情があった。映画の挿入シーンでポール・ニューマンがキャサリン・ロスを自転車に乗せて遊ぶ場面で流れる曲が心の中に何度もリピートされていたからだ。濡れて地下街に入っても何故か血潮が流れているようでちっとも寒くなかった。
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ニートサントレさんのブログを読んでいてこの曲を思い出した。混沌とした青春期に僕の清涼水となった曲だ。
アメリカポップス黄金期の名作曲家バート・バカラックの代表作。
Raindrops keep falling on my head (邦題;雨に濡れても) / B.J.Thomas (1969)
music by Burt Bacharach
words by Hal David
雨粒が僕に降り注いでるよ
まるで体がでか過ぎてベッドが合ってない奴の足みたいで
何ひとつ しっくりしないよ
まあそんな雨粒が僕に降ってる、やけに降り続いているよ
だから俺は お日様にちょっと言ってやったよ
お前のようなやり方は好きになれないよ
仕事を怠けてるとしか思えない
まあそんな雨粒が俺に降ってる、やけに降ってるよ
でもひとつ 分かってる事があるんだ
雨粒が僕に届ける憂鬱に 負けるはず無いってことさ
だって幸せのほうから僕に挨拶しにやってくるのは
すぐに決まってるだろ
雨粒が僕に降り注いでる
でも、だからといって泣いたりするわけじゃない
泣き叫ぶなんて俺らしくないよ
どうせ文句つけたって雨は決してやまないだろ
だってそうにきまってるんだから
心配なんてしやしない
訳;SOY自己訳
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Raindrops are falling on my head
and just like the guy whose feet are too big for his bed,
nothing seems to fit
those raindrops are falling on my head, they keep falling
so I just did me some talking to the sun,
and I said I didn't like the way he got things done,
sleeping on the job
those raindrops are falling on my head they keep falling
But there's one thing, I know
the blues they sent to meet me won't defeat me.
It won't be long 'till happiness steps up to greet me
Raindrops keep falling on my head
but that doesn't mean my eyes will soon be turning red.
Crying's not for me, 'cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
because I'm free
nothing's worrying me
It won't be long 'till happiness steps up to greet me
Raindrops keep falling on my head
but that doesn't mean my eyes will soon be turning red.
Crying's not for me, cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
because I'm free
nothing's worrying me
蛇足であるがこの楽曲は1969年アカデミー歌曲賞を獲得している。因みに本映画作品は作品賞を獲ったものの最優秀作品は「真夜中のカーボーイ」であった。どちらも名画である。