84b70a51.jpg襟の先をボタンで留めるタイプのものをボタンダウンと呼ぶ。今ではそれによって描かれる襟のカーブが1つのファッションとなっているが、元々は実用的な目的で考えられたもの。 1900年にブルックス・ブラザーズ社のジョン・ブルックスがポロ競技を観戦していた時のこと。ポロ競技は馬に乗ってマレットという杖でゴールを目指しボールを打ち合う競技。馬に乗った選手の服の襟がパタパタと頬に当たって邪魔になっているのを見て考えられたと言われている。当初は「ポロ・カラー」と呼ばれていたが、後にボタンダウンと呼ばれるようになった。

以前も述べたように私はこのボタンダウンの信奉者である。この掟破りのシャツが発明されて本当に感謝しているのだ。このシャツはシャツ業界最大の発明だと思っている。更に私は鹿の子のポロシャツも愛用している。ちなみにポロシャツもポロ競技で使われたもの。しかしポロシャツの流行はむしろテニスに由来する。プロテニスプレーヤーのルネラコステがテニスウェアとして「ラコステ」ブランド化したことは周知であろう。

もしそんな鹿の子ポロシャツとボタンダウンが融合したらと10数年前から考えていたがやっとその頃にスウェーデンのゴルフブランドから発売された。それでも胸のボタンは途中で終わっており最後までではなかった。その後、色んなブランドから毎年ちらほら発売されていたが本格的に定着するには及ばなかったのである。キャロウェイやブルックスからのシャツは出てはいたが納得の良く出来ではなかった。

ついに去年、何とファストファッション「ユニクロ」よりそのイメージが具現化されて発売されたのであるがこれがやはり物が悪く4回着るだけで「ぐったり」シャツに元気がない。今年も出たのであるが生地レベルはそれほど改善されていないのである。
「ボタンダウン」と「ポロシャツ鹿の子」の融合はいうなれば、「ノーベル賞」と「フィリーズ賞」を同時受賞したようなもので素晴らしい結合なのである。
今年もしっかり対応したブランドはないなと思っていたら意外なる「無印良品」でそれがあったのである。現時点で3回着たが「へたり感」は少ないようだ。(いわゆるアイビーブランドは今年ラルフローレン、ダニエル、ヘンリーコットン、ブルックスどこも無かった!残念!)同じ色を何枚も買いすぎて「アフラック」より横目でにらまれるが笑顔で応酬。
これはまさに「買い」の逸品である。
無地で鹿の子でポロシャツでボタンダウン、各メーカーさん来年こそもっと製作よろしくお願いします。