名古屋は日本の経済界を占う羅針盤といわれている。5年前には、全国展開を目論む殆どのインテリアショップが名古屋に出揃った。「インザルーム」「バルストウキョウ」「アクタス」「コンラン」「カッシーナ」「ヤマギワ」「タイムレスコンフォート」名古屋のインテリア選択肢は一気に広がったのだ。しかしだ。全国展開のショップの灯は次々と消えていった。
ついに「ヤマギワ」が本日閉店となり名古屋から撤退。「コンラン」以外が全て消えることとなった。何とも厳しい現状である。
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最終日前日のヤマギワを覗く。50%オフという値段ながら歯切れよく商品が売れているわけではない。パントンのパントップも半額ながら売れていない。またネストーレも半額でも売れていないのだ。不況日本でもっとも煽りを受けたのがこのような「モダンデザイン」なのではないか。
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上述をみてもわかるように「撤退」していったのがほぼ「モダンデザイン」を扱うショップばかり・・・。これは偶然ではないはずだ。
モダンデザイン=不況に弱いという図式は定石であったということになる。
どうしてもモダンデザインの無機質的性格は不況にやや「冷たい」印象を与えかねない。東京では一部支持されても他都市での生き残りは厳しいであろう。
大阪「トラックファニチャー」や名古屋「リアルスタイル」などが不況の中、善戦していることを考えるとどうやらこの不況に勝つインテリアは「温もり」感がキーワードであるかもしれない。