日本の歴史を振り返れば平安時代の上皇による院政や南北朝など、2つの政府が存在していたことはままある。そもそも鎌倉以降の幕府体制は、厳密にいえば天皇の朝廷が将軍を宣下するという形式をとっていた。つまり京都には朝廷が君臨し、その元に武士の棟梁たる征夷大将軍が幕府を開き、統治していたのである。いわば日本のねじれ現象の幕開けだ。
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日本の政治状況は、衆議院が与党多数、参議院が野党多数という、いわゆるねじれ現象にある。2008年自民党与党においてもこの現象がおきた。いわば「ねじれ」て元に戻りさらに逆に「ねじれ」た格好である。本来ねじれとは「まっすぐな棒・針金などの弾性体の上端を固定し、下端に偶力を加えて或る角度だけ回転させたとき、この弾性体に現れる変形」(広辞苑)とある。
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日本の歴史は「ねじれ」の歴史である。ところが今回の「ねじれ」は今までの歴史の繰り返しと言い放つには容易ではない理由がある。ねじれの元凶はどこにあるのだろう。マスコミは「政党のぐらつき・統一感のなさ」や「首相の消費税10%」、「タレント議員擁立への失望」をあげる。ねじった犯人探しが誰だろうとそのねじろうとするその力の源を追って見つめれば何と実は「有権者」自身であったことにお気づきであろうか。「ブレている政党」しかりであろうがまさに「ぶれている有権者」もしかりなのである。我々有権者は「ねじれ」国会をみるにつけ、われわれ自身の「ねじれ」であることをそこに認識しなければならない。
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日本の政治状況は、衆議院が与党多数、参議院が野党多数という、いわゆるねじれ現象にある。2008年自民党与党においてもこの現象がおきた。いわば「ねじれ」て元に戻りさらに逆に「ねじれ」た格好である。本来ねじれとは「まっすぐな棒・針金などの弾性体の上端を固定し、下端に偶力を加えて或る角度だけ回転させたとき、この弾性体に現れる変形」(広辞苑)とある。
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日本の歴史は「ねじれ」の歴史である。ところが今回の「ねじれ」は今までの歴史の繰り返しと言い放つには容易ではない理由がある。ねじれの元凶はどこにあるのだろう。マスコミは「政党のぐらつき・統一感のなさ」や「首相の消費税10%」、「タレント議員擁立への失望」をあげる。ねじった犯人探しが誰だろうとそのねじろうとするその力の源を追って見つめれば何と実は「有権者」自身であったことにお気づきであろうか。「ブレている政党」しかりであろうがまさに「ぶれている有権者」もしかりなのである。我々有権者は「ねじれ」国会をみるにつけ、われわれ自身の「ねじれ」であることをそこに認識しなければならない。