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老いた男性と跪く男性。
嬉しそうに抱いているようにも見える。
跪く男性の背中はやつれている。
周囲の男性は家族であろうか。
厳しく見る者も哀れに思うものもいる。
優しい愛情で育てた息子が久しぶりに
故郷に帰ってきたものか。
然しながら、息子らしき男性の衣服はぼろぼろであり
ただならぬ雰囲気を漂わせる。

どんな無茶苦茶な生き方をしてきたのか。
与えられた財産を食いつぶしてきたのであろうか。
周囲の批判的な厳しい眼とは対照的に
父親のその愛情は「息子の存在」だけで
嬉しさに満ち溢れているようにもみえる。
描いた画家の息子に対するただならぬ「愛」が
本作からも伺えるものだ。

本日の題名の無い展覧会。
与えられた題名は『放蕩息子の帰還』。
オランダ絵画黄金期最大の巨匠レンブラント・ファン・レイン
晩年の代表的な宗教画作品の傑作である。