義父ヒッチコック氏と義母ステラ氏は我々の日程を完全掌握しているのであろうか。
2ヶ月ぶりのノープラン日曜日を嗅ぎ付け土曜の夜に電話である。
「せせらぎ街道へ紅葉をみて、オークヴィレッジへ行こう」と誘われた。
なるほど5月の脳梗塞以降まったく日帰りでも旅行に行けていない。
土曜日の夜は「地域連携講演」を終わってしこたま若者ぶって夜9時まで栄南で過ごしやや疲労気味。しかし「せせらぎ街道」を走りたいと夢見る義父母の声をきくと無碍に断れず、快諾した。

紅葉シーズンとあって「せせらぎ街道」はいつになく混んでいる。曇りではあるが雨が降っていないだけ幸運だ。義父母もとても喜んでくれたことが何よりだ。この年になると人を喜ばせることがいかに大変なことか思い知らされる。
大滝の蕎麦やでは30分以上入店するのにかかったがそれでも前回食べれなかったことも手伝い大盛りの天ぷら蕎麦を満足いくまで食した。

「オークヴィレッジ」に着く頃にはひどく雨が降っていた。いつもこの場所では雨の印象がある。いつも不思議とこのヴィレッジで雨が気にならない。気にならないというより雨が似合うといったほうが素直な表現かもしれない。カフェから見渡すとその理由がようやく判った。雨がひどく降っても雑木の無数の葉でクッションとなり雨音が柔らかな葉音に変化しているのだ。

オークヴィレッジにも変化を感じた。女性が好みそうな商品展開。ビジネス展開に改革が起きている。フランス語のようなタイトルの木の器シリーズ。アフラックが気に入って木のマグカップを購入。義父も相変わらず旺盛な物欲で購入していた。IBIS北欧シリーズ。(値段も北欧なみだ。)お店の人の話ではアメリカの木工職人がこのヴィレッジを最近訪ねてきたらしい。昨今、アメリカでも偉大な木工作家3名が亡くなった。伝統工芸伝承に危惧感を持っているのは何も日本だけではない。