この三人の素描を評して以前、フランスの評論家が
レンブラントをして取るに足らない
ゴッホなどは左手で書いているようにみえる
として北斎をたたえたらしい。

私はそれに同意しない。
北斎の素描は天下一品。
これには同意する。
かれらに聞いたらいい。

貴方にとって素描とは何か?

レンブラント曰く
「プロローグです。」

ゴッホ曰く
「思考です。」

北斎曰く
「芸術そのものです。」

つまり素描という捉え方がそれぞれに
全く違うのであり、扱いは同視点では出来ないもの。
上記のような評論がまかり通るようでは
芸術の何たるかを語る無かれである。