色々フォーマルの服、考えて自分のスタイルに合わせようとすると既製ではほとんど手に入らない。ならば作るかと思うが「高い」
で、テーラーでリフォームして作ることとしたのだ。
自分の理想イメージでは
「ショート・フロックコート」である。
なんじゃその「フロッグって」
いやいや「かえる」ではありません。
「フロック」である。

フロック・コートは上着丈が前も後ろも全体的に長いもの。
対してモーニング・コートは上着の前から後ろに向けて
緩やかなカーブでカットされ前が短く後ろが長く、
パンツは縞柄(コールズボン)。
テールコート(エンビ服)は前が短く後ろだけが長いもの。
タキシードはビジネススーツのようなジャケットタイプのもの。
と言うのは一般的にも知られている?が、(実はその逆なのであるが)
それぞれの使い分けとしては、
フロックコートとモーニングコートは午前中から昼にかけての正装、
テールコートとタキシードは夕方から夜にかけての正装である。
タキシードはあまり出番がなく
テールもあまり出番がないので
「フロック」そして
自分のこだわりとして(誰もみとらんわ)
「フロックショート」なのである。

フロックコートは元々、ヨーロッパの寒い地域に住む農民達が外出着として着用していた物だと言われる。(もちろん英国の貴族達の間でも着用されていた)
ゴルフ、ポロ、狩猟などのスポーツをするとき、コートでは動きづらく前捌きを良くする為に、上着の前裾を斜めにカットしたカッターウェイコート(モーニングコート)。
また上着の前裾をすべてカットした「テールコート」など改良された。
また英国のスペンサー伯爵はテールコートの後ろ部分を切り取って着用していたので、そのような形を「スペンサージャケット」と呼ぶようになり、一時期の流行となったことはつとに有名。(僕が最初に21歳で当時18万円!!で購入したのがこのタキシードである。当時は皆に「ウェイターとかマジシャンとか黒服」とか馬鹿にされたものだ。)

元々は貴族のスポーツウェアーだったともいえる。さらにそれがアメリカに渡り、前後とも程よい長さにした物が「タキシード」なのである。アメリカショーヴィズが生んだ傑作である。その後、ブラックスーツやダークスーツなど色々進化を続けて現在の「スーツ」の形になったともとれ「フォーマルの歴史はスーツの歴史」とも見れる摩訶不思議なものなのである。

などと歴史に脱線したのであるが(薀蓄はどうでもよい)
いやにこの庶民と貴族も嗜んだ
唯一の「フロックコート」が気になって
僕の整理ダンスから探す探す。「あった」
これならフロックコートに作り変えられる!!
で、神谷テーラーに持っていったのである。
てきぱきとした神谷あきこさんの針打ちで
「リフォーム」の提案を終えて・・・「さすが・・老舗、かっちょいい・・」
とため息。
値段はかっちょいいとは言えないが「やむなし」
お願いしたのである。
さてさてその出来栄えはいかに・・。