辞世にみたもの 師達がみたもの

「我逝かば花な手向けそ浜千鳥 
 
  呼び飼う声を印にて
  
      落ち葉に深く埋めてよ
 
          12万年明月の夜
 
             弔い来ん人を松の影

      天心没年日本美術院主宰者 岡倉天心




「響応不尽」


 無数のつっかい棒で支えられている生命

    時間の上を歩いている生命

 自分に会いたい吾等(=私達)

    顧みればあらゆるものから歓待を受けている吾等

 この世へお客様に招かれて来ている吾等

    見つくせない程のもの

       食べ切れないご馳走

 このままが往生でなかったら

         寂光浄土なんか何処にあるだろう



※寂光浄土=仏の住む安寧の土地、究極の悟りの境地
            (昭和41年秋 河井寛次郎