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大きな墓を作りたがるひと・子孫達
大きなことを成し遂げたひとなら
逆にわかることなのです
大きな墓の意味のないことを

木の切れ端でも
さしておけばいいんです
人がしばらく
踏まないように
犬がしばらく
しょんべん
かけないように

挿した木が
風化したころには
浄土に行ってますから

古墳・ピラミッド
ちゃんちゃらですな
埋めればどこも
大地がお墓
石なんかも
意味を持たないのかも

先人の辞世の句を読んで


「我逝かば花な手向けそ浜千鳥 
 
  呼び飼う声を印にて
  
      落ち葉に深く埋めてよ
 
          12万年明月の夜
 
             弔い来ん人を松の影

      天心没年日本美術院主宰者 岡倉天心




「響応不尽」


 無数のつっかい棒で支えられている生命

    時間の上を歩いている生命

 自分に会いたい吾等(=私達)

    顧みればあらゆるものから歓待を受けている吾等

 この世へお客様に招かれて来ている吾等

    見つくせない程のもの

       食べ切れないご馳走

 このままが往生でなかったら

         寂光浄土なんか何処にあるだろう



※寂光浄土=仏の住む安寧の土地、究極の悟りの境地
            (昭和41年秋 河井寛次郎