きょうはたのしいお泊りだ。
ただ近所だ。
めずらしく母フロッグが許可してくれた。
キクちゃんとハルちゃんとトランプして遊ぶ。
いつ寝たのかわからないが
いつのまにかだった・・。
姉は落ち着きがなかった。
▼
翌日、母が迎えに来た。
ちょっといつもと違っていた。
家に帰ると親戚のおじさんやらおばさんやら
一杯、一杯来ていた。
泣いているひともいる。
いいや泣いている人ばかりだ。
(一昨日の火事のことかな・・)
実は一昨日家の向かえの家が火事となりそれはそれは
大変な騒ぎだったのだ。父も消防車を誘導したりして大活躍だった。
それのことかな、いやちがう、どうやら僕のうちに皆入ってきた。
母が僕と姉に「父ミフネの死」を告げた。
姉クロコは「わぁ〜」と泣き崩れた。
僕も泣きたいところだったが我慢した。
姉がこんな泣き方するのは、生まれてはじめて見たからだ。
親戚のおばさんが
「ソイが支えるのよ、お母さんを支えるのよ」と言っている。
6歳で「支える」って変な感じだが「そうか支えるのか」と思った。
父ミフネの姉が何やら母に耳打ちしている。
そして母と叔母さんが言った。
「喪主ってわかる?」
「もしゅ?」
「家の代表としてあいさつするのよ」
「だいひょう?」
「・・わかった・・」
葬儀はとかく長かった。菩提寺のお坊さんが10数人他のお坊さんを連れて大そうな葬式をしてくれた。僕はおまいりのお経の際にばらまくふだが綺麗で一生懸命に
「集めていた」 そんな僕を母は叱った。
葬儀がようやく終わり、ぼくが代表してあいさつをした。
「きょうはほんとうにありがとうございます
ちちがしんだこと、いまはしんじられませんが
とてもかなしくおもいます
しんぱいしないでください
きょうからは
ぼくがこのうちを
ささえていきます
しんぱいしないでください
ほんとうにありがとうございました。」
ぺっこりお辞儀した。
参列者皆が泣いていた。それを僕は前からじっとみていた。
これがそもそものはじまりだった
そんなきがする。
ただ近所だ。
めずらしく母フロッグが許可してくれた。
キクちゃんとハルちゃんとトランプして遊ぶ。
いつ寝たのかわからないが
いつのまにかだった・・。
姉は落ち着きがなかった。
▼
翌日、母が迎えに来た。
ちょっといつもと違っていた。
家に帰ると親戚のおじさんやらおばさんやら
一杯、一杯来ていた。
泣いているひともいる。
いいや泣いている人ばかりだ。
(一昨日の火事のことかな・・)
実は一昨日家の向かえの家が火事となりそれはそれは
大変な騒ぎだったのだ。父も消防車を誘導したりして大活躍だった。
それのことかな、いやちがう、どうやら僕のうちに皆入ってきた。
母が僕と姉に「父ミフネの死」を告げた。
姉クロコは「わぁ〜」と泣き崩れた。
僕も泣きたいところだったが我慢した。
姉がこんな泣き方するのは、生まれてはじめて見たからだ。
親戚のおばさんが
「ソイが支えるのよ、お母さんを支えるのよ」と言っている。
6歳で「支える」って変な感じだが「そうか支えるのか」と思った。
父ミフネの姉が何やら母に耳打ちしている。
そして母と叔母さんが言った。
「喪主ってわかる?」
「もしゅ?」
「家の代表としてあいさつするのよ」
「だいひょう?」
「・・わかった・・」
葬儀はとかく長かった。菩提寺のお坊さんが10数人他のお坊さんを連れて大そうな葬式をしてくれた。僕はおまいりのお経の際にばらまくふだが綺麗で一生懸命に
「集めていた」 そんな僕を母は叱った。
葬儀がようやく終わり、ぼくが代表してあいさつをした。
「きょうはほんとうにありがとうございます
ちちがしんだこと、いまはしんじられませんが
とてもかなしくおもいます
しんぱいしないでください
きょうからは
ぼくがこのうちを
ささえていきます
しんぱいしないでください
ほんとうにありがとうございました。」
ぺっこりお辞儀した。
参列者皆が泣いていた。それを僕は前からじっとみていた。
これがそもそものはじまりだった
そんなきがする。