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「世界を闊歩する人」の鞄

 グローブ・トロッターは、 1897 年に英国で誕生。その名は「世界を闊歩する人」の意で使われていた当時の流行語からつけられたという。ライト兄弟が初飛行に成功する 6 年前のことだから、当時はまだ旅行は飛行船や船、列車が主体、となるとこの鞄を持ち歩く人は最先端の国際人を意味するネーミングだった。スタイルは誰もが、トランクケースといわれて思い浮かべるシンプルさが身上。軽く、頑丈な鞄は、今や他にも沢山あるけれど、これほど長く、愛され続けた、キャラクター性のある鞄は他にはそうそう見当たらない。ルイ・ヴィトンを鞄業界堂々すぎて「人にもたせる」ポータリングのイメージであれば、グローブ・トロッターは「旅人自ら持つ鞄」のイメージではないだろうか。

このトロッターを持つ人は何しろ「使い倒す」ことが重要である。(女性は勿論きれいに使っていただければそれもよい。)
ラゲッジステッカーなどを購入して貼られるのも良いが一つ工夫が必要
・選ぶトロッターの色は本来「ネイビー、コロニアル、サファリホワイト」が良い
・航空エアラインステッカーやホテル。船、旅行関係などに限ること
・枚数は2〜3枚、少数精鋭とすべきこと
・貼る場所は真ん中を避けて側面か端に貼ること
・「Caution」やバゲッジステッカーの古いものがあればハンドル部分に破って斜めにはること
・古くないステッカーは少し濡らして日干しを1〜2日してみてください・・・その上で細かいサンドペーパーで角や斜めにペーパリングしてください
・ツヤありのステッカーは上記のごとくサンドペーパーリングしたほうが無難
勇気がある人へ
・これらの作業で物足りない人は角の革をさらにペパーで擦る。耐久を心配な方はそのあとオイルを十分染み込ませる。

以前「サーフライダー」といって英国人のサーファーが1950年代にハワイに行くという設定でビンテージ加工を5万円で承っていたことがある。
それを思えば上記の加工は「やる価値はあり」
一般的にこのようなビンテージになるには50年程度を要するとされる。
それまで待てない方は・・・という人への
お話にすぎない。やられるかたは「自己責任・自己満足」でどうぞ