1ce4e635.jpg余りにも宮ノ下に異質な現代の石塊「箱根離宮」を出ると
そこは昭和セピアの街並みである。
これが「箱根ー宮ノ下」である。
前には牛の串焼きやさん。
斜めには明治から続く「嶋写真店」さんがある。
ふうむ、セピアで一枚5000円。
「アフラック撮ってもらいますか」
見上げれば、
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「ソイ!千と千尋のほらあれ、湯ばあばの湯屋があるよ」
と興奮気味のアフラック。パタも興味津々だ。
そのとおりこれは見事なモチーフだ。
それに気づくとはさすがアフラック。ディテールの見方が最近鋭いの〜。
中をぶらりしていざ侵入!右奥に湯屋が「あった〜」これか。
さらにエレベーター(これを発見するのが通なのだ)を昇って
上がると「お〜回廊」まさしく「千と千尋」の世界だ。
ひとしきり三人で盛り上がって
パタを「千尋」に見立てた大冒険である。
散々に散策して
さてやっと落ち着き下に戻ると
オールドチャペルで挙式をしている。
このパイプオルガンいいですな。
12周年にこんな場面魅せてくれる巡合せに感謝、かんしゃ!
(あとで聞いたがアフラックはそれを忘れていたと、君らしい)
外に出ると冨士屋ホテル直営パン屋「picot」がある。
僕はここのクロワッサンが好みだ。決してぼろぼろこぼれない。上手くはないが
明治ー大正の所謂「日本croissant」だ。甘味もある。子供好みのところがどこか懐かしい。eebcb46dce08a7229364d71561a08d2e
「ちょっとパンでも選んでいてね」と二人がキョトンとしている間に
ぼくはお目当てのantique「蔵」へ。
「あんまり高尚で王道なものは置いてないんです」と店主が笑うが
(いやいやこれは宝の山ではありませんか)014
ミニマリズムなアールデコ、鑑賞用と成り果てがちな雑器を並べている。
フランスのantiqueパイプとフランスのオペラグラス、イギリスの卓上calendarを購入
呼出音がなり「picot」へ急行。
「もうソイ、30分もいたんだよ」手にはたくさんのパンが入った袋。
ついつい僕が「神かくし」にあったようだ。
となるとパン屋で待った二人は「ブタちゃん」と思いを巡らせて帰路へ。
「ソイはいつからantique好きになったんだろね〜」
と独り言のようにアフラックが呟く。
「ずいぶん前からだよ。知ってるでしょ」
「そうかな。最近のほうがお熱なんじゃない?」
「だんだん義父(お父さん)に似てきたんじゃない?」
箱根は梅雨。揺れる車のワイパーを見ながらantiqueパイプを置くdisplay台を(どんなのにしようか)ついつい考えてながら
「そんなことないよ」とバックミラー越しにちらり・・
アフラックとパタを気遣うのであった。
http://www.fujiyahotel.jp/
http://www.fujiyahotel.jp/restaurant/picot/index.html
http://www.miyanoshita.com/kura/index.html