
その履歴書をもとに
いろいろ聞かれる
特技・趣味欄に
「Interior」と書いてあるので
当然ながら聞かれる
「インテリアってどんなことが趣味なんですか?」
「室内空間や造形が好きなんです」
「だから分かりやすくいえば椅子も好きです」
「じゃあコンランshopとか好きですか?」
「好きです」
と言った具合である。
じゃあ
「なぜ椅子が好きなのですか」
と聞かれる
「建築とかが好きだからです」
「ふーん」
と言った具合である。
ここで情熱的に
「椅子が魅力ある理由は沢山あります。具体的には「建築のミニマリズム」「思考の象徴」「Idendityの一面性」です。椅子には人間の人間たる所以が盛り込まれて居るからです。椅子を考察することで建築学が発展しています。椅子は人間の文明社会の一端を見ることができます。また人間が座って考えること、つまり「考える葦」である背景を担っているともいえます。二本足で立つことも人間の背景ですが同時にこのような椅子に座る動物であることも人間の背景の象徴ともいえます。また椅子は時代時代のアイデンディティーを表していると同時にその人間性までも表すものです。なぜ未だにヘミングウェイ愛用の椅子とかルネラリック愛用の椅子とかナポレオンやJFKの椅子などが残っているのでしょうか。実は人間の表裏、つまり背面についているアイデンディティーの一面を潜在的に物魂として注入されているからかもしれません。見る者もそれを感じるからこそ、それをあえて遺産として残そうとするのでしょう。」
などと喋れば間違いなく誰もが仰々しく感じて引いてしまうかもしれない。
「重い」答えであり「チンプンカンプン」の答えに聞こえるかもしれない。
だから一言
「建築とかが好きだからです」
と答えている。
趣味等は興味ない人に熱く答えないのが常套で正しい。