英国のサヴィルロウに袖を改めて通してみると思うのである。やはりあそこのjacketやsuitには敵わないと・・。
現代のアメリカ代表・・ラルフローレンしかり
現代の英国代表・・・ヘンリープールしかり
factorybrandがこれほど群雄割拠として全盛であるイタリアの底力は凄まじいものがある。「アルマーニ」や「ベルサーチ」全盛の1980年代においてOEM生産を請け負っていたfactoryのほとんどが現在、自社ブランドを持っているといっても過言ではない。
その証拠に多くのbigItaliamaisonが生産をルーマニアやPortugalなどに移している。
それはそもそも、そのdesignのアイデンディティやノウハウや生地のアイデア盗用を避けたいという思惑なのであるが実情はなんとも皮肉な状況となっている。
つまり今やfactorybrandのほうが「小回り」ある自社生産システムや生地作り、製品染めのシステム構築ですっかり製品levelにおいても「maison」を上回っているのだ。
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古くは「パリにオールド・イングランドがあり、ナポリにロンドンハウスがある。」
とされた有名な例えがあったものだ。それは所謂、英国サヴィルローstyleへの崇高なるhommageがなせる所業なのであるが現在の日本ではどちらかというともはやその御威光は乏しく、「Italiaのfactorybrandで以前〜brandの製品を作っていた」という台詞のほうがすっかり威力があるのだ。
そんな薀蓄のほうがfashionマニアは喜ぶわけで、それらの新たなfactorybrandを見つけては「どや顔」でナルシすなうしたいわけである。
『今いったいどこの国のスーツが良いのですか?』という野暮な質問がある。
それぞれのstyleがあるのでそんな答えは毛頭意味ないわけであったのが、2010年を越えて「そうでもない」ことになってきた。
つまり、英国のjacketやsuit以外のどこのbrandの服も「Italia」っぽくなってしまったのである。ブルックスやラルフのjacketを見て欲しい!!
10年前にタイムスリップでその服を持っていって誰が「アメリカbrandのjacket」と当てれようか!完全にItalia化である。
遠山周平氏が曾て「たしかにスーツのルーツは英国にあり、伝統的にみてもサヴィル・ロウは偉大な足跡を残しています。しかし現代にフィットしたスーツ、また未来に生き残るスーツを考えるとき、いまだに英国がスーツ界のトップに君臨しているとはどうしても思えないのです。現在、世界で最も優れたスーツを作っているのはイタリアです。」(遠山周平「背広のプライド」より)と断言しているが現在その言葉はもはや「鉄板中の鉄板」となりアメリカまでも呑み込んでいるのだ。
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今やイタリア系のbigmaisonbrand(アルマーニ等)はイタリアのfactorybrandに生産を頼んでいない。頼まなくしたのであるが、もはや頼めないのが事実。
いまそれらのOEM生産を頼んでいるのはラルフローレンや他の外国デザイナーたちである。
factory的な生産、職人生産の底力を今、Italia自国のbigbrandが一番感じているのではないだろうか?