「だってpantsで5〜7万円以上でしょ」「そんなに高くはないはずです。2〜3万円のpantsを数本買うならこちらのほうが・・」
「履いていただければこの履きごごちとさわり心地に満足されるはずです。」
「そういえばシャープな2タック売り切れなんだって?」
「そうなんです。おかげさまで完売です。」
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以前、高級喫茶が流行った頃に一杯1000円という珈琲があったが珈琲の平均市場単価が300円と想定しておよそ3倍。おそらく現在のpants平均pants単価が8000円〜10000円と考えるとインコテックスやコーエンあたりが3万円で調度3倍。これの5〜7倍というあたりがクチネリのpants値段帯となるわけだ。
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一杯「1500円〜2000円」の珈琲を飲みたい人はかなりかなり限られる。
これは払える、払えないというお金の問題以外にもなにかあるわけだ。
要するにお金の問題だけでなく
pantsに7万円払う人と一杯珈琲に2000円払う人とは共通項がありそうなのだ。
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話はがらりと変わる。
cashmereは高いのはわかる。ロロピアーナにはいつも疑問があった。自分とこが服地屋さんで「いい服地あるからいい服が作れる」。これもわかる。ではなぜ他よりも安く作れないの?自分の服地なら値段抑えて作れそうだけど。
ここにbrand構築のためのあるべき値段帯が関連する。これもブランディングの一つである。クチネリは圧倒的にロロよりブランディングが上手いといわざるをえない。
また売る人の教育や研修levelも圧倒的に現在、世界クラスだ。
ハイエンドのものを売る術を学びたかったらブルネロ・クチネリの店員に学ぶべきであろう。特に女性店員たちは長けている。
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僕が好きな珈琲は「上島珈琲」の「黒糖珈琲」と「DEAN&DELCA」の「塩キャラメルラテ」大体それらは450円前後。バブルが崩壊して実際、1000円以上の珈琲は激減、2000円ならば皆無に近い。そんな中にクチネリのpantsが売れているのはある意味、凄い偉業なのである。
「カーゴ」にjacket、そして「2タックパンツ」と新たな戦略のクチネリ、次はどんな戦略で来るのか楽しみである。