石原知事は今月6日の定例会見で今回の芥川賞候補作について「苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかりだよ」と言及。17日の芥川賞受賞者会見では、 円城塔 ( えんじょうとう ) さん(39)とともに受賞が決まった 田中慎弥 ( たなかしんや ) さん(39)が、「受賞を断って気の小さい選考委員が倒れたりしたら、都政が混乱する。都知事閣下と都民のためにもらっといてやる」と述べ、ネットなどで波紋が広がっていた。

 この田中さんの発言について石原知事は18日、「いいじゃない。皮肉っぽくて。俺はむしろ彼の作品は評価したんだけどね」と語った。
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芥川賞にしろ昨今の日本文学の賞レースはまさに「混沌」としている。
受賞するものはまっぷたつに分かれている。

一つは
・古典文学にねざした焼き直し文学

もう一つは
・設定を近未来的というか非現実的なものとして非日常的を日常的に描く文学

この後者は多分に「村上春樹」の影響を受けている。

石原氏的に捉えるならば
「純日本文学的にも足りるものがなく、更に最近の変な設定(無理な設定)の文学にはへきへきとしてる」という感じなのだろう。
まあ現代文学は「現代文化」を象徴としているものであるからして
文学の衰退は「文化の衰退」ともいえるのか。

まあ文化も赤ワインと一緒でちょっと寝かせておくと「奥ゆかしさ」が際立ってくるから、3年後、5年後読むと面白いものもきっとあるだろう。

追伸:最近、あまり「作家志望」という言葉を聞かない。ネット文化がそうさせたか・・。作家という職業に魅力が無くなったのか。ちなみにぼくは「作家志望」であった。今はアフラックの許可待ちである。