光学機器大手「オリンパス」の粉飾決算事件で、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で指南役の社長が逮捕された東京都内のコンサルティング会社の銀行口座に、数年間にわたり、オリンパス側から総額数十億円の報酬が振り込まれていたことが警視庁の調べでわかった。報酬は、2000年代後半の数年間にGCの口座に振り込まれていたという。3人は野村証券出身で、1998年に次々と退職。羽田容疑者は横尾容疑者の部下だった。

粉飾決算で逮捕され収監されているホリエモンを受けてこの編集机上でも、「なぜオリンパスの損失隠し」が同様な粉飾決算に当たらないかと糾弾した。東京地検特捜部もかなりの時間を要して逮捕といういきさつ。

世の中にはホリエモンに群がった同じ穴のムジナ(村上ファンド)がいるように、オリンパスを助けようと?ハイエナよろしく損失飛ばしのプロ集団よろしく野村證券出身(当時は会社勤務)でありコンサルティング会社といっても何を相談されているのか・・。

前回の本稿でも取り上げたように、このオリンパス問題は日本の企業において氷山の一角であり、同族経営大学も含めて損失隠しはいくらでもあるだろう。
おそらく過去に埋もれたものも含めて一流企業の多くが一度は関わっていた可能性。
水増しも粉飾決算であり、損失隠しも粉飾決算。
株式を上場していようと無かろうと正しい情報公開をしないと今回のように芋づる式に出てくる「コンサルティング業」の面々。

地検特捜部が今後最も力を入れていく分野だけに、どこの企業も戦々恐々であるが実際には逮捕された面々が呟く「どこまでこれが悪いことなのか・・・。」という本音が聞かれる以上、芋づる検挙は当分続くことになるだろう。