
これほどあらゆるスポーツの中でも
摩訶不思議な分野はないだろう
ビリヤードに例えられるがビリヤードにおいてでも、まさにウィニングショットの勝負どころのストロークに似ているほど繊細なものだ。
元々ゴルフというスポーツは筋力や体力をさほど使わないが
パットという分野は本当に使わない
なのにゴルフというスポーツで一番難しい分野である
多くのパットの解説で今まで最も良い解説をしたのが勿論T.WOODS氏である。
彼はこのパットについて
「小さな筋肉を使わず大きな筋肉で打つことこそ極意」と言っており
さらにそのためには
「グリップからすり抜けるほど軽く握る」と言い
そしてフォームでもっとも大事なのは
「アライメントから見てシャフトと左腕が一直線になる」ことと伝えている。
また必要時以外は使わないが手首が微妙に使えるようにしていることは「タッチ」を出す意味でかなり鍵になることも伝えている。
タイガーはしきりにパッティングの話に及ぶと「タッチ」という言葉を出してくる。
日本人が軽視している用語だ。ある意味、この「タッチ」こそがパットの極意中の極意なのであろう。
さらに競技golferにおいてもっと重要なのが「パットとメンタル」の関係。1990年代のタイガーはこう言っている。
「タッチをつかむことこそ総て、調子さえよければ、ギャラリーが大勢いればいるほど又集中すればするほど、緊張すればするほど、lineとタッチを感じてカップに入る。」
タイガー黄金期のこのメンタル状態こそ「パットとメンタル」の秘伝が詰まっている
また裏返せば、どんな緊張した場面でも、どんな大事なパットでも、上記のように大きな筋肉を使うprocessを踏んで、「入れる」ことだけ考えられるからこそ、感性に基づいた、脳と筋肉が正しく連動した「タッチのあるパット」に導かれることを意味している。
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最近のinterviewで昨今の中尺・長尺パターについてこう語っている。
「中・長尺をいいと思ったことは一度もありません。体とクラブをコントロールし、振り子のようにストロークすることがゴルフの芸術性だとボクは思っています。そうやって打つのがゴルフ本来の姿ですからね。その点については伝統を重んじたい。
パターだけがbagから飛び出しているのは、見ていてあまり気持ちのよいものではありません。パターはアイアンの長さに収まっているべきです。」
現在この点についてはUSGAとR&Aが協議して再検討される方針。近々発表される予定だ
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余段であるがゴルフというスポーツの中でもっとも難しいパット。
一方でもっとも我々amateurでもプロに追いつけれる可能性のある分野がパットだとボクは見ている。
つまりそれは、driverやアイアンショット、アプローチはかなりの体力や技術が必要とされ、一生かけても追いつけないという素養の無い方は沢山いるが
ある意味パットは、ノウハウをもって努力精進すれば多くの方が「追いつけれる」分野なのである。実際に現実そういう方たちが少ないのは多くの練習時間を「ドライバーやアイアン」などに置いているからにほかならないだろう。
日本のどこにでもドライビングレンジではなく、自由につかえるパッティングgreenがあればこれも解消されるかもしれないが。。
面白いことに、プロのショットの動画ではその多くがドライーバーのsceneばかり。
パットを正面から横から撮影した動画を提供するゴルフウェブは皆無である。
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「パットに関してはプロよりアマのほうが上手いですね。」
いつの日かそんなことを言われることを夢見るamateurgolferの一人である。