
「本屋さんで嫌なもの見ちゃった。」
「何ですか、顔色悪くないですか?」
「雑誌の末期症状のもの、立ち読みしちゃったんですよ」
「えっと、まず雑誌の末期って何ですか?そしてまた礼儀しらずの立ち読みって?」
「UOMOって知らない?ちょっと前まで買って読んでたんだけど・・新装して第二号、、これが」
「ボクはちゃんと買って読みますよ。末期かなんだが知らないけど。何が末期なんですか?」
「まず、表紙がKタクさんでしょ。彼がどうってことじゃなくて今どき、メンズ雑誌にこうひとりの人にスポット当ててやること自体、古くない?もう少し微妙な人やるならわからなくもないけど。」
「なんかバーンとアイデンディティー出しまくりのKタクさんだからね。旬でもないし、ちょっと古いし」
「それ失礼でしょ。」
「今までの方がよっぽど良かったっちゅうの」
「でもそれでも売れてなかったから新装したんでしょ。苦し紛れのKタクさん起用。」
「まあ実は反吐が出たのはそれでなくて中身なんすよ。中身!」
「大体君はこの間、free&easy、こてんぱんに言っていた類だから「ドゥや顔」過ぎちゃってんじゃないの?」
「今思えばFree&Easyはやっぱまだまだマシなほうだ、SAFARIやUOMOはひどい、ひどすぎる」
「散漫な中身、誌面構成、文字の配置、字体、スナップショットの気持ち悪さ、なんかこうさ、安いバイキングの店入って、まずくて中身の悪いもんをこうテーブルに並べてしまったっている感じ・・分かる??」
「ページ数が増えて、紙質も変わってさらにKY度が際立っている感じ分かる??」
「結局、あんたはMen's プレシャスとF&Eだけっしょ。認めてるのは。」
「そういう訳じゃなくて困った時のスナップショット逃げはもう沢山なんっすよ。」
「海外のアパレルの人たちの「ヤラセsnapショット」。やらせバレバレで。それを日本でもやったらもう極地だよ」
「大体あとは色構成、カラーセラピストか誰かに相談したほうがいいんじゃない?これ読んでたら気分悪くなる色構成多いでしょ。字の大きさの散漫さも・・。気分を良くするのがアパレル雑誌の役目。頼みますよ。」
「でも誤解の無いように。ボクは買ってますからね。貢献してますからね、売上に。立ち読みもしませんから」
「それだけ言ってよく言うよな。それだけ言うなら買わなくてもいいんじゃない。向こうも迷惑だよ。放っておいて欲しいと思ってるよ。」
「放っておくのは簡単。何事も放っておかないのが本当の愛情」
「あれこれって親子愛情論の対談だっけ?」
「あんたの子供でなくてよかったよ」
「おれんちもあんたの親じゃなくてよかったよ。」
「まあ俺たちは他人同士でよかったと・・・」
「そういうこと」「そういうことにしましょ!」