lanecopen57


They were a hit in 1963. They're a hit now.
Made in USAの北欧designを手に入れよう!!

1963年に大流行したダブテイル(鳩の尻尾)が今ヒット中。今アメリカ・日本のオークションでもLANEのダブテイルが賑わしている。これらアメリカメイドのスカンジナビアン・モダニズムが人気沸騰である。しかしそれ自体の本質はいまだよく知られていない。

その人気テーブル商品ラインを「アクレイム」と呼ぶ。ダイニングからベッドルームのラインナップまで揃えた巨大なラインを形成するシリーズ。 「アクレイム」シリーズは実に賞賛され1963年アメリカにて一大セールスを記録した。60年代前半消費者はその暖かなモダニズムと確かなクオリティーを支持した。今日のバイヤーたちは全く同じ理由でこのシリーズを愛してやまない。
「アクレイム」シリーズは特許デザインとして1959年LANEが展開。オリジナルデザインはLANE社のヘッドデザイナーであるAndre Bus、Warren C. Churchが行っている。当初原型を「コペンハーゲン」シリーズと知られるそのラインは1957年までもともとフォローされていたが市場を席巻するには至らなかった。「コペンハーゲン」シリーズはとても魅力的であったにも関わらず生産コストが高すぎてその割には多くの北欧モダン家具の中で目立つこともなく終わったのである。

Andre Busクリエーション社はその方法を引き継ぎ無垢の木と無垢の足と突き板(ベニヤ)を組み合わせた。この技術で特に「アクレイム」シリーズでは製品コストを格段に向上することに成功した。それらのラインでは高価なウッド材に代わりベニヤのウォールナットを用いられたのである。然しながらハンスウェグナーに対する敬意なのかテーブルエッジにはしっかりとした無垢オークが用いられ質感は十分だった。脚回りは「コペンハーゲン」シリーズを踏襲してオークを使用しているが真鍮材は省かれシンプルなブラックペイントの味付けとなっている。オークとウォールナットの色の違いが実にコントラストでありこのシリーズの魅惑するところだ。
Andre Busは然しながらもっと何かこれらにインパクトのある味付けをしたかったのである。「コペンハーゲン」の成功と衰退を目の当たりにしていた彼は確実な勝利者となることを望んでいたわけだ。

その答えはずばり「ダブテイル」:鳩の尻尾にあったのである。Andre Busはこのトリックのような技術;突き板(ベニヤ)のダブテイルカッティングデザインとコストパフォーマンスに活路を見出したのだ。コストエフェクティブなディテールが群雄割拠な家具市場で十分に「アクレイム」シリーズを一気にスターダムに押し上げたのである。「アクレイム」シリーズによってその企業イメージと品質を確立したLANEはラグジャリー部門の生産も時を同じくしてスタートするようになる。
「アクレイム」を成功させたAndre Bus、 Warren C. Churchらは Paul McCobb らと共に ローズウッドなどを用いた製品を含めまさに黄金期を迎えたのだ。

その頃LANE社の素敵なショールームも次々設立され「アクレイム」シリーズは同社の厳格な品質基準で高い品質を誇っていた。大量生産でしかも安価な製品であったにもかかわらずアクレイムの顧客たちはモダンデザインにして本物のウォールナットテーブルを手に入れたことに大満足していたのだ。その仕上げはとても良質で子供やペットや飲み物をこぼしても問題なかったとされ男一人がその上に立ったとして問題ないと評判を呼んだのである。

いずれにしろ何が驚愕かといえばそれはズバリ値段である。1963年当時「 rectangular coffee table 」がたった$29.95!!現代の価値に換算しても$160 !!(\15,000)なのである。LANE社は可能な限り熟練した技術チームを擁して革命を起こしこのルックス、この値段を実現したわけで、「アクレイム」の成功はある意味当然であったとも言える。更に加えて「アクレイム」シリーズは稀にみる幅広いラインナップであった。リビングルームだけで数十のデザインがあるのだ。顧客は丸テーブルから三角、ステップ式等を引き出しアルなし等、ハイ&ロー等ですべてのデザインを手に入れることができたのである。これに加えてダイニングラインからベッドルーム含め家すべてのラインがこの「アクレイム」にあったわけでまさに巨大なフルラインナップであったのである。

1964年以後、北欧モダンのセールスは次第に影を潜め始めた。世間は更に巨大な低価格大量生産家具に眼が移り始めたのである。次第にLANE社「アクレイム」シリーズは主力ラインからはずれるようになっていった。その後のLANE社の安価な家具ラインにはその脚や脚回りの技術だけが生かされるようなっていったのである。
そしていつのまにか「アクレイム」シリーズはトップステージから消えていった・・・。

今日、「アクレイム」シリーズはリーズナブルな投資でスカンジナビアンモダンを手に入れようとするコレクターに垂涎の的となっている。いくつかの例外を除きいまだにコストパフォーマンスに優れるからだ。Pivotingする回転テーブルが$400-500行くことがあってもそれ以外は$150-200 前後以下と驚きである。(これは2001年当時の話である。今はかなり高騰しているし品数も激減している。ベッドルーム家具とダイニング家具はやや稀少で出物も少なくやや高価である。)これらを現在多くの日本のバイヤーがアメリカ全土で購入している。日本の洗練された手の細かさ・元来の器用さでアメリカ人にない丁寧なリペアを実現して日本で販売されるようになったのである。ここ2年間での「アクレイム」シリーズの人気は確かな足音で登っているのだ。

現時点での日本市場の値段は奇跡的な安価である。これはアメリカ市場による値段の賜物であるがこれが今後当分続く保障性はない。
ハンスウェグナーに敬意を表したAndre Busのデザイン性は今見ても実に優れている。実に本物の同時代のオリジナルデザイン家具を手に入れることができる絶好の機会なのである。これは北欧の多くの有名デザイナーのオリジナル家具が仕入れ値に対してものすごく高価であることをみても「アクレイム」の安価さが伺える。
今後アメリカのプルーヴェのようにAndre Busのデザインが注目されれば市場価格は間違いなく高値となるであろう。(プルーヴェのオリジナルはもうすでに手にすることが出来ないほど高値になってしまった!!)眼にされて感性が刺激された方は今が買い時かもしれない。私の知る限りAndre Busデザインの「アクレイム」シリーズの家具は名古屋大須のパームスプリングスが非常に沢山ストックしている。リペア技術も確かなものでウレタン塗装も質感がいい。一度ミッドセンチュリーが好きな方も北欧モダンが好きな方もシンプルなウッディー家具が好きな方にも推奨したい。
LANE社のダブテイルは要チェックである。


http://www.palm-springs.jp/index.html