kakurega cafe

煎れたてのコーヒーなら家にある

大好きな家族も家にいる

わざわざ足を伸ばす必要もないだろう

そんなはずなのに

鞄をぶら下げて出かけたいカフェ

煎れたてのコーヒーの湯気と香り

素敵なマスターの立ち振る舞い

カフェには魔法がある

家では読まない小説を引っ張り出したくなる
それもカフェの魔法だ

大きな鞄からこっそり出した一冊の本
実はそれしか入っていなかったりする

ヘミングウェイ「老人と海」の二章でも今日は読もうか

ちょっとミルクを入れてかき混ぜないのがボク流
ブラックの中にペイズリー様にホワイトが広がる

久しぶりに読み耽った

気づけば・・
向こうのお客さんが犬を連れている

犬の足を見て雨が止んだことを悟った。
窓からは陽光が優しく入り込んでいる

こんな日もたまにいい。
家に戻るとするヵ
あっそぅそぅ
御勘定 と 傘をわすれずに

by soy


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