
巨額な利益を生む薬は誰ものか?
一つの薬が世界でヒットする場合に、一年で100億円でスマッシュヒット、なかには500億円以上売り上げるビックヒットにつながる場合がある。この売上が通常、売れ出すと5年から10年続くのだから製薬企業が必死になるのは当然だ。「売れる薬」が「良薬」かどうかが最大の焦点である。
薬が世の中に出るには臨床試験を踏んでくるわけで当然この国内、海外臨床試験を主導するのは製薬企業であり、その担い元締めは各国の主要な大学であり、主要病院である。それらの成果を最終的に論文化するのは担い元のリーダー的大学の医師であり教授であったり、将来の教授候補生たち(講師や准教授)が一般的な構図だ。
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今回はたまたま図に示すような構図がクローズアップされたがこの粗悪な根元は論文統計の改ざん、捏造にあるわけでおそらく各大学すべての論文に関わっていた可能性を指摘されている。
ただこの時代背景を見ると多くの製薬企業と大学の構図は同様であり、どこの製薬企業も同じ手法で論文製造を手伝っていたのであり、高血圧、高脂血症を含めて成人病に関わるスマッシュヒット、ビッグヒットの薬はいずれも同じムジナである可能性が囁かれている。
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今だって同じ構図で大学と製薬は医療関係を結んではいるものの(意味の無い透明性ガイドライン、意味の無い利益相反規約は形上に過ぎない)もう少し改ざん、捏造の潜在は減ってはいるが同様に存在している可能性だって十二分にあるのだ。
患者の口の中に入る薬
底辺の医師も騙されて患者も騙される構図
製薬企業と大学のあり方に大胆にメスを入れないとどうも是正は難しいようだ。
良薬は口に苦しはいいとしても
良薬は真実にあらずでは到底いけない。
誰が悪いとかの調査も大事であるが、今後このような事が起きることがないsystem作りを厚生労働省、国家主体で作り上げることが肝要だろう。