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わざわざ長崎まで最新のガーデニング事情を取材しに行ったわけでもないが
一応、端くれとしてはワールトカップが開催されていると聞いたら素通りは出来ない。
アッピー、アフラックよろしく3人で自転車を漕いでエンヤコラとやって来た。
改めて自分の今の感性に響いたのは派手派手しいガーデニング(失礼!)ではなくて
より低木やグラス類を多用した庭である。
実はこの誌面でもずっと前から触れてきたことだが
「いずれガーデニング主流はグラスガーデンにshiftする!」と明言してきた。
ただし、当初のグラスガーデンは本当に単調なものであり僕が意図するlevelでは無かった。
ジブリ美術館に行ったときに、「これっつ」と膝打ちして
最近のNHK趣味の園芸(笑)をcheckしてみたら所謂素人ガーデナーが作ったグラスガーデンが思いの外ヒットしていたので「間違いなくその潮流は本流になってきた」と確信めいた気持ちになった。
乱張りや石畳の敷石アプローチの横に武骨に並べられた石。
その隙間に10年前や20年前には常に『脇役』に過ぎなかったグラス類たちが植えられている。
さらにその外側には様々な種類のより高さの出るグラス類が、青、黄緑、赤と葉を風に揺らしている。
これらのグラス類とはやはり赤系統の可愛い丸い葉の地面を這うグランドカバー類が好相性を魅せている。
こういっては悪いが派手なローズガーデンや「花、花、花」をイメージした庭は色彩の統一感に欠ける配慮の無い庭に直面することが多い。おそらく絶対色感をお持ちの人ならば耐え難い感覚に襲われてしまう。
わが家でも5年前からグラスガーデンに取り組んでいる。
アッピーも最近では手伝って賑わいを見せる。
「秋」以前は紅葉によって庭にその到来を感じたが
今はグラスガーデンの穂や葉の揺れにてそれを感じる。

今、グラスガーデンは熱く、今後のガーデニングで長期安定した主流となる予感がある。
その予感はいずれガーデナー達の中で確信に変わることだろう

追憶:
そういえばアッピーたちが「こういう庭もいいわ〜、大好き」とフランス式庭園で戯れていた。
突然フラッシュバックする過去世の記憶。
執事として見守っていた頃(笑)の残存がトギレトギレに出ては消える。
たった二人だけがその広大の庭で大きな笑い声を上げて夕暮れに消えた。
200年以上経過してまた出会えているその感謝は筆舌に尽くし難いものである。

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