
この度、永見 眞一氏「卒寿」を記念して、永見 眞一氏のものづくりの半世紀を紹介した書籍を出版。
ジョージナカシマにそういうtextileってどうなんだろう?と
ちょっと父兄参観ヨロシク覗けば
いつもと違う「 お洋服 」を着たナカシマたちがいつもどおり。
ナカシマの椅子が着こなした色合いもdesignも背伸びすることなく馴染んでいて
父兄参観者みたく変な安堵と高揚感
そこに
世阿彌の守・破・離なんて重い言葉は無用であり
自然体の流れの中に
生まれた何か
卒寿 おめでとうございます。
写真は桜製作所の椅子
はだかで歩く。
やがて服を着た。
道すがら荷物を持つ。
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やがて荷が重くなり荷車に載せる。
どこまでも続く道に荷車を引っ張り
荷物を積みまた荷を積む。
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人々がその荷をうらやむ。
悪い気はしない。
荷車の轍(わだち)は、荷の重さで土にしっかりと刻まれている。
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やがて道らしい景色が途絶える。
荒野の広がりに足がすくんだ。
今までの轍をじっと見つめる。
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後ろを振り返れば
道は無くとも荷車の轍が
道のあったことの証そのもの。
足が前に進めば車輪が動き、
道は其の前に自ずとひろがる。
そして気づいた
いままでの荷を
ひとつ、またひとつと
おろし始める・・。
執着、欲望、野心が一つ一つ
消えていった。
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荒野には荷車が置かれ、
服さえ脱ぎ捨てられている
そして
はだかで歩きだした
written by soy