20131127-nakasima-mina


この度、永見 眞一氏「卒寿」を記念して、永見 眞一氏のものづくりの半世紀を紹介した書籍を出版。

ジョージナカシマにそういうtextileってどうなんだろう?と
ちょっと父兄参観ヨロシク覗けば
いつもと違う「 お洋服 」を着たナカシマたちがいつもどおり。

ナカシマの椅子が着こなした色合いもdesignも背伸びすることなく馴染んでいて
父兄参観者みたく変な安堵と高揚感

そこに
世阿彌の守・破・離なんて重い言葉は無用であり
自然体の流れの中に
生まれた何か
卒寿 おめでとうございます。

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写真は桜製作所の椅子




はだかで歩く。

やがて服を着た。

道すがら荷物を持つ。



やがて荷が重くなり荷車に載せる。

どこまでも続く道に荷車を引っ張り

荷物を積みまた荷を積む。


人々がその荷をうらやむ。

悪い気はしない。

荷車の轍(わだち)は、荷の重さで土にしっかりと刻まれている。


やがて道らしい景色が途絶える。

荒野の広がりに足がすくんだ。

今までの轍をじっと見つめる。


後ろを振り返れば
道は無くとも荷車の轍が
道のあったことの証そのもの。

足が前に進めば車輪が動き、
道は其の前に自ずとひろがる。

そして気づいた

いままでの荷を
ひとつ、またひとつと
おろし始める・・。

執着、欲望、野心が一つ一つ
消えていった。

荒野には荷車が置かれ、
服さえ脱ぎ捨てられている
そして
はだかで歩きだした


    written by soy