書店に行けば 「ライフスタイルコーナー」という書棚が新しく出来ている。
首都圏を含めてこの傾向はここ数年加速度を増している。
シャビーシックを楽しもう、室内にcolorを取り入れる、素敵な家、などなどライフスタイルという切り口は枚挙暇がない。
なかには、自分の家づくりや自分のライフスタイルを一冊丸ごと本にしている人も。
読んでみると何かこっちが気恥しくなってくる部分もある。

ここではこの手の本を「読む」と表記してみたがなかには「見る」では?と指摘する人もいるだろう。
ただ現代では写真というファクターが大きく取り扱われがちであるが実際にはこれらの本は現代版「枕草子」と同義と扱っている。自分たちのいとをかしを具現化して言葉と写真で表しているからだ。

だから読み手も枕草子を読むかのごとく注意点もある。
これは独りよがりのオンリーワンライフスタイルの一例であるという点だ。

ライフスタイルというのは本来一人一人の生活感から自然に生み出されたり滲み出て、徐々に形成されてしかも決して完成することなく未完のまま流転するものだ。

だから基本的に模倣は個性の否定となりかねない部分もあり、こんなオンリーワンスタイルもあるんだなと達観してさらっと読むには調度いい付き合いなのだ。

本の作り手も実は注意が必要だ。
あたかも本や雑誌に自分のライフスタイルを掲載させるということで「完成型」を目指すのが以ての外。
身の丈にあった流転に存在するという自覚が必要だ。

ライフスタイルを模倣して没頭しているうちに、本質の家族や自分が崩壊していた?なんてことにならないように。
その取扱には十分なご用心を。