ペルシャの旧い諺に

「無知であるのに、無知であることを
 知らない者はバカだ。彼を相手にするな。
無知であるが、無知であることを
 知っているものは学ぶだろう。彼を教育しろ。

無知ではないのに、無知ではないことを
 知らない者は失敗するだろう。彼を哀れめ。
無知ではなく、無知ではないことを
 知っている者は賢い人だ。彼に従え。」
とある。

私は最後に付け加えたい。

「無知ではないのに、無知であると
 知っている者は悟っている人だ。彼に・・・。」

残念ながらそういう人は、・・・全くいない。


ちょっと知ったら愚人は奢り高ぶる

かなり知ったら愚人は有頂天となり自分の知識をひけらかすだろう

ただし

賢人は知ればするほど物静かになる

なぜなら賢人は知れば知るほど自分の無知を知るからだ。


賢者と愚か者


小さな知恵を得た賢者は無言となる
小さな知恵を得た愚者は多言となる

大きな知恵を得た賢者は人や社会に役立てようとする
大きな知恵を得た愚者は人や社会を批判する

広く深い知恵を愚者は得ることなく頭を天上に向ける
そして

広く深い知恵を得た賢者は頭を垂れ
再び黙る・・・



           by soy 2013.11誌面から