夏になると鮮烈に思い出すのが
静かなる詩情の旋律
Vilhelm Hammershoi – Interior, Strandgade 30
確か2008年のことだ。
ぶらり妻アフラックを連れ立ち上野の美術館を訪ね歩いて
当時フェルメール展に沸いていたのであるが
僕はどちらかというと
このハンマーショイの方に惹かれていた。
なんという静けさ、涼しさ
暗い部屋だ。 北向きのリビングであろうか。
デンマーク画家にしてフェルメールの影響もみられるが
この方
同じアパートを何度も何度も描いている。
Strandgade 30 ストランゲーデ30番地
今もちゃんと存在するアパートメント。
夫人を背中向きに入れた絵が多いのであるが僕は無人の静寂を好む。




ちょっと昼下がりに何とか入り込む陽光。
そういう暗さを好むのがヨーロッパ人で、もともとは日本人もこの手の陽光がお好きであったが
最近は採光ばかり目が向き南向き住宅などと珍重されて情緒が減った。
夫人と画家。
静かに静寂を楽しむ。
ピアノの旋律が聴こえてくるようだ。


