55


「探偵小説」という響きに憧れたものだ。

余りにも憧れて小学校時代には自らノートに探偵小説を執筆した。

小学生の時に憧れたのが江戸川乱歩、コナンドイル、エラリークイーン。王道中の王道だ。

中学生になるとアガサクリスティー、松本清張、またポーをはじめとする古典的名作。

c0094541_12341098



東京の街並みを見るとそんないにしえの名探偵たちが通り過ぎたかのような情景が浮かぶ。

日比谷公園、東京ステーションホテル(今は新しくなってしまった・・。)、有楽町の裏通り、帝国ホテルを歩くのが取り分け好きだ。

R0012808


R0012804


東京といえば僕らが一度は足を入れるアイコンである。愛娘もついつい幼い頃からそんな場所ばかり選んで連れていったものだ。何となくホッとするTokyoでなく東京がそこにある。

2014-09-20-10-58-45



ロンドンではベーカーストリートやピカデリーサーカスの裏通りを歩けば探偵小説さながらの雰囲気。

2014-10-10-20-53-32


夜ともなれば今の街灯でも暗い。
ガス燈の頃はさぞかし暗かったであろう。

世界初の探偵小説はご存知の方も多いであろう、エドガーアランポー「モルグ街の殺人」なのだが
その前年に記された「群衆の人」という短編は推理小説の軌跡を知る上で極めて重要な小説だ。

舞台はロンドンの珈琲店。その軒先に座る主人公が群衆を人間watchingするという話。
人間観察という観点では最早すでに推理小説であったともいえる。

ロンドンやエジンバラの旧い美術館に入るとまさにそこも探偵小説が似合うシチュエーションである。

2014-10-28-07-30-20



エジンバラの裏通りを歩けば1876年にエジンバラ大学医学部を卒業したコナンドイルの足跡をたどることができる。

2014-10-13-02-06-50


ベーカーストリートだけでなくコナンドイル生誕の地にはホームズ像があるし、彼が卒業したエジンバラ大学は、英国屈指の難関大学で、自然科学者チャールズ・ダーウィン、物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェル、
哲学者デビッド・ヒューム、小説家ウォルター・スコット、発明家アレクサンダー・グラハム・ベル早々たる歴史上人物が躍る。


エジンバラ大学や彼が出入りしていたDoctorsPuBを見れば、なるほど探偵小説が生まれたその背景が肌で感じられる。

東京、ロンドン、エジンバラ。
三都には今もいにしえの名探偵がひたひたと犯人を追う足音が静かにコダマしている。
秋の夜長にもう一度、名探偵の世界に・・・。