坂と聞いて思わず前のめりになる輩が存在します。
坂だから重力が働くのか、あの坂の上からの情景がそうさせるのかは分かりませんが坂研究会や坂学会なるものもあるらしく坂には何か魅了する力が宿っているらしいのです。

「DGSWZ」なる暗号を渡されたあなたは何を想像しますでしょうか。

解剖坂やお化け坂などのおどろおどろしい坂もありますし、まだアルファベット一文字が使われた坂もあります。
今回、金沢で偶然(必然)出会うこととなったW坂も含めてアルファベット坂を纏めてみました。

真っ先にA坂というのがありそうですが残念ながらCまでありませんでした。
栄えあるスタートを飾るのが
<D>
D坂です。乱歩好きにはたまらないあの明智小五郎のデビュー作品「D坂殺人事件」であります。一説には団子坂がそれにあたるようで濃厚な説であります。
<G>
お次がGで多摩にある坂でこれはジャイアンツ坂といわれるもので読売坂、あまり風情はありません。
この次のHからなんとRまで坂はありません。
<S>
S坂です。S坂の名の由来は、 森鴎外が小説「青年」の文中でこの坂のことをSの字になぞらえたところからつけられています。当然実在しており新坂が正式。新坂の名は、 本郷通りから根津谷への便を考えて造られた新しい坂ということで呼ばれ ました。 また、 根津権現( 根津神社の旧称)の表門に下る坂なので権現坂とも云われるそうです。

そしてそして我らが愛するW坂が登場します。
<W>
石川県金沢のW坂(石伐坂). 犀川・桜橋のすぐそばの坂というより階段であり室生犀星がもっとも好んだ散歩道でもある。井上靖 小説「北の海」でも描かれたあの坂。風情がありました。

そしてラストを飾るのはやはり

<Z>
広島県廿日市市のZ坂はこれらの坂の中で最も急こう配とされるほどらしい。NHKのにっぽん縦断こころの旅でも扱われた坂として有名。

こうしてアルファベットに由来する坂を巡っていくのも乙な旅かもしれません。個人的にはB坂、J坂、M坂などは語呂がよく文学的余韻が漂うので今後作品に登場してもよいのではと所感を持ちます。