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パーシモンドライバーというもの。


僕がゴルフを始めて

ゴルフというものに魅了されたのか

ゴルフコースというものに魅了されたものか


このパーシモンドライバーというものに魅了されたものか


答えはいまだにわかっていない。


1980年代はまだまだメタル全盛を迎えてはいたが
パーシモンドライバーは全盛であった。
先日、日本でも最後のパーシモンドライバーの担い手であるFプロと同伴させていただいたとき
このパーシモンドライバー談義に花を咲かせたのである。



見事なこの木のクラブは魔法の杖とも感じて
ゴルフ大地を縦横無尽に球を操ったものである。

クリーブランドやマクレガーも大好きであったが
どうしてもこの当時ぞっこんに惚れたのが
テキサスウッド ウッドブラザーズであった。

ミシシッピー川の源流樹齢300年以上の上質な柿の木のパーシモンを
独特の製法でオイルハーデンしたこのドライバーは

当時、ベルンハルトランガーはじめジェフスルーマンなど一流プロがこぞってバッグに忍ばせたものである。
さらに彼の作るフェアウェイウッドは特筆すべき操作性で4番ウッドは代名詞になったものだ。


当時名古屋になぜかそのウッドブラザーズの代理店が存在しており
そのドライバーをヘッドから選ぶことができたので
何度も足しげく通っていた。

彼の作るテキサスウッドドライバーが終焉を迎えたのは1994年から9年にかけて
チタンクラブがついに台頭してきたころで
僕の記憶では
ブリジズトン社が満を持して発表したPro230チタン、そして丸山プロ仕様の230エイトがターニングポイントであったと記憶している。

個人的にはバッグからパーシモンの原型がなくなってしまうのは淋しくて
しばらくクリーブランドやウッドブラザーズのフェアウェイウッドを忍ばせていたのだが
完全に僕のバッグからパーシモンが消えたのは2002年頃であったと思う。


家のコレクションケースには何十本のパーシモンドライバーとL字パターが鎮座している。

今の僕のゴルフプレーで使っているアイアンも14年前のアイアンと10年前のドライバーともにタイトリストであるがパターはオデッセイの初期型これも10年以上前のものである。

義兄や友人たちが 「 新型ドライバー 」とかにまい進しているのをいつも静かに見守ってきた。

これからもパッションを感じられるゴルフギアを使用したい。

パーシモンドライバーはあらゆるゴルフ道具の中で最もパッションが感じられた逸品である。
今後もそれは変わることはないだろう。