そういえば
10 年前のcoffee Journeyを思い出した。
メルボルンが当時coffee文化の世界の中心にある事は正直、思っても見なかった
メルボルン空港に降り立つと、こんなポスターが出迎えてくれた。
「coffeeJourneystars!?」
ブリスベンでの乗り換えで出会った日本人女学生が
「 私の友人でカフェ好きが高じてメルボルン留学している子もいますよ。」
えっ!?
俄然今回の旅の目的の一つがコーヒー旅であることをフォーカスされてきた。
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世界一のカフェ文化はメルボルンにある¿
日本で訊いた時は半信半疑であったが「サードウェーブコーヒー」の言葉が生まれてそれがもっともフレンドリーにナチュラルに育った街がメルボルンらしい!のである。
まずはサウスメルボルンに向かった。
メルボルン名物トラムに揺られ、頃合いで降りて目印のワインショップの角を曲がると元倉庫を改造した伝説の名店、セントアリが現れる。とても隠れ家的な店だった………。
店内には朝7時になったばかりだというのにビジネスマンやお洒落な若者たちが思い思いにカフェしている。メルボルンサードウェーブコーヒーのルーティーンはテーブルオーダー方式であること。
ミニルーフとラテをオーダーして待つ。
スペシャリティコーヒー。
スタバなどシアトル発のコーヒーチェーンが台頭した1980年代のセカンドウェーブから90年から2000年代以降の生産農家を中心としたシングルオリジン単一畑の豆の利用と専門性の高いロースターとバリスタの存在を特徴としたサードウェーブ。
しかしながら日本にありがちな気難しい店主もコーヒーマニアを気取った客もセントアリにはいない。
このセントアリはサードウェーブから遅れて2005年にマークダントンがオープン。
今現在ではその権利を現オーナーサルバトーレ・マラテスタに移譲して経営。いい意味での脱力感が見え隠れする雰囲気だ。
ケニア産の豆を浅煎りでフィルターコーヒーで提供するのがセントアリのトレンド。
コーヒーはもちろんおいしい! 提供される食事もまたこだわりのおいしさだ。
しばらく通ううちにセントアリの向かったカルチャースタイルに魅了されてきた。
店員のスタイルにも何かを感じる。
俄然、雰囲気に魅了されたのは言うまでもない
このセントアリが皆が好きだなと伝わってくるのである。
ちなみにセントアリのスタイルに特徴的なオリジナルエプロン。
レザースタイルとデニムスタイルとあるのだが綺麗な調和をもたらしている。
早速、店員に「そのエプロンはとてもクール、手に入れることは出来る?」と質問。
「貴方で3人目、でも日本人では初めてよ」
店員に訊けば斜め向かいにあるショップにて取り扱いがあるらしい。
帰りがけに立ち寄った。
気さくなジュエリーアーティストが出迎えてくれるレザー&ジュエリーのお店。
地厚なエプロンはこだわりのスタイル。裏地にオリジナル一点物の生地を使って提供する。
我が家へのお土産にレザーとデニムスタイルエプロンを購入した。
今でも、我が家のキッチンエプロンの主役である。
次に向かったのがセントアリ元オーナーでメルボルンサードウェーブの旗手マークダントンが次にオープンしたセブンシーズだ。カールトンにあるセブンシーズも裏通りにあって少し分かりにくい。メルボルン大学の付近にあり学生やメルボルン大学職員の利用で賑わいを見せている。
素敵な雰囲気の店内は学生街のエネルギッシュさが漲っている。テスト勉強をしている子達も目立つ。フラットホワイトをオーダーする。
十分にコーヒーの香りが感じられるフラットホワイトを味わえた。あえてラテやフラットホワイトで豆や淹れ方が分かりにやすい。手を抜くこともこだわりがあるのも分かりやすい。
ややセントアリに比較してビジネスライクでややシステマチックなセブンシーズにあってもっとも看板娘が印象に残った。
丁寧に笑顔で対応する彼女はボスリントンの眼鏡が特徴的。思い切ってその眼鏡素敵ですねと話してブランドを訊けばbailey nelsonと答えてくれた。
素敵なcoffee店でエプロンやメガネを尋ねる奇妙な客なのである。
何でもメルボルン発の眼鏡ブランド。要チェックであると心に留めた。このハンドメイドブランドのメガネも改めて立ち寄り手に入れた笑。
最後に向かったのが鳳のコーヒーショップ。
何でもメルボルンのcoffeeといえば!!の名店中の名店があるらしい。
メルボルンスペシャリティコーヒー
伝説の名店といえば、此方をおいて他はない。
ちょっと道に迷って遅れて入店したが今日はマーケットも休業とあって嫌な予感がした通り店に到着すると既にもう店は閉まっていた。
何度もドアを揺らすが閉まっている
その音に中からお店の人らしい素敵な方がドアを開けてくれた。名をジェニー。
ジェニーが優しくぼくの話を訊いてくれて
「今日は実は閉店していて、coffeeの勉強会をスタッフと行っています。良かったらあなたもトライしてみる!?」
既にスタッフ研修が始まっていたが
入店を許可してくれた。‼︎
何と言う強引な入店なのである
更にジェニーは丁寧にマーケットレーンの信念を解説して更に日本のおすすめカフェまで書き留めていただいた。‼︎
後で知ったことであるがこのジェニーこそマーケットレーンを開業した創業メンバーの二人のうちの1人だったのである!!
更に更にオーナーの方にもご挨拶させていただき、マーケットレーンの理念を解説
とっても素晴らしい雰囲気。
なんで、幸運なのであろう
いろんなcoffeeを試飲させていただき
焙煎からcoffee自体の栽培からこのマーケットレーンの壮大な物語を90分まるっと教えていただいた。
セントアリ、セブンシーズと感じた空気感とは全く違う
なんだろう、このとてつもなく優しい
癒される感覚に包まれるお店。
コーヒーオンリーで勝負するシンプルさも分かりやすい。
なるほどオーナーとジェニーさんでこのお店の核が形成されていることが自ずと知れる。
ジェニーさんは、今月末に日本旅行されるそうですっかり意気投合して話に花が咲いた。
ジェニーさんが、折角なのでマネージャーを紹介したいと言って日本人のJunkoを呼んでくださり、色々ここまでの道のりをお話しいただき、久しぶりに夢を追いかけるという情熱に刺激を受けた次第。
日本人ロースターTOSHIにしてもJUNKOにしても様々な岩ゴロゴロので衝突を受けながら今があり素敵なオーナーのジェニーとの出会いにつながっている。
初めから丸い河川の石は存在してなくて
色々な尖った石たちにぶつかりながら角が取れてやがて岸近くにたどり着く。
このマーケットレーンほど、驚かされたcoffeeのお店はあとにも先にも無い
メルボルンのやさしい時間
おいしいコーヒーの時間
帰りがけにセブンシーズの看板娘に教えていただいた眼鏡店を偶然に見つけた。
丁寧にハンドメイドされたbailey nelsonはメルボルン発、要チェックアイコンになっている。オーセンティックでちょっとモダンな眼鏡。感度の高いメルボルンの若者中心に支持を広げている。
メルボルンは、上質なワイナリーも近くにあり美食の街とされている。早くからウィスキーをシングルモルト、シングルカスクにこだわり、ワイナリーのシングルオリジンにこだわり、コーヒーもサードウェーブ・スペシャリティに移行するのはメルボルン人にとって時間の問題だったかもしれない。
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早速ジェニーの伝言を!
東京に戻ってパリで一番おいしいコーヒーショップとオスロで一番のコーヒーショップを共に訪ねてみた。
中でも僕たちを魅了したフグレン東京はやはり東京コーヒーのリーディングスペシャリティであった。
ジェニーさん、やっぱりおいしいコーヒー
サイコーだね。