ロールスロイスのオーナーとして自分が見合うのかという問いには正直何年経ってもその答えは出ないだろう。
その答えを待っていても同じである。
ロールスロイスやパテックフィリップがオーナーに相応しい方を選ぶのではなく
宿命として縁を待っているのであれば話は別だ。
特に・・・・
ことにアンティークパテックやビンテージロースロイスであれば。
金額もさることながらその縁は決してお金持ちだという全く下劣な理由ではないことは一目瞭然であろう。
それぐらいロールスロイスビンテージは高貴で気高く下劣なものを振り払うほどの気品を持ち合わせている。
▼
日本を代表するビンテージロールスロイス、ベントレーのコレクターである涌井ミュージアムの社長からお手紙をいただいた。
僕は、この手の男にとかく憧れる。その気持ちを偶然電話したとき、いらっしゃったお電話口でその声を聴いた。
「 伝説の涌井さんですか? 」 僕の胸は自然と高鳴った。
その鼓動に脈打つかのようにレジェンド涌井は飾ることもなく会話に応じてくれた。
電話で話せば十分にわかる、伝わる男である。
「 ぼくのような一人前にもならない半人前の男でも最初からクラシック入門としていきなりジャガーなどでなくロールスロイスに乗ることはありなのでしょうか?」
そういう風に言ったと記憶している。
すると
「 もちろん、ありですよ。」 と優しく語ってくれた。


