2017年9月に行われたアップルの新iPhone発表会のときに、ある椅子が話題になった。アップルの新社屋「アップル・パーク」での初めての発表会。そのビジター・センターに大量に置かれていたのが「HIROSHIMAアームチェア」と呼ばれる日本製の椅子だったのだ。デザイン好きのジャーナリストは、その様子をこぞってSNSに投稿した。
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その名の通り、この椅子は広島にある家具メーカー「マルニ木工」が製造・販売しているもの。デザインしたのは深澤直人氏。auの携帯電話機「INFOBAR」シリーズや、無印良品の商品デザインを多数手がけてきた。「シンプルでどこにもありそうだが、これまでになかった」と形容されるデザインで、国内外問わず高い評価を得ているデザイナーだ。
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デザイナーの深澤直人氏が山中社長に掛けた「世界の定番を目指そう」という言葉。実は、日本製家具の海外への輸出割合は全体の5%もないと言われており、極めて内向きな業界だった。しかし日本には、木と親しむ文化があり、同時に高い職人技術がある。これをうまく生かして素晴らしいデザインの椅子を作れば、世界に誇れる日本の家具が生み出せるはず。世界中のメーカーと仕事をしてきた深澤氏にはそんな確信があった。そして狙うのはコントラクトと呼ばれる市場。ホテルや空港、オフィスなど、ステータスの高い場所にまとめて椅子が導入される可能性が高い分野だ。


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マルニ木工が得意としていたのは、いわゆる「猫足」と呼ばれる曲面を多用した、装飾性の高いクラシック家具の制作。その技術を見越して深澤氏が提案したのが、一見シンプルに見えるが実は複雑な曲面で構成されている難易度の高いデザインだった。この提案が同社の技術にぴたりとはまった。そしてそれが結果的に同社の職人の技術をもう1段引き上げる結果になった。

当初HIROSHIMAチェアはほぼ手作りで作られていた。しかし、「3次元加工機」と呼ばれる、木の固まりをドリルで削って作る機械のプログラミングを行う技術者がこのデザインを見て奮闘。HIROSHIMAの製造の大半を自動化することに成功した。このノウハウがほかの商品にも生き、製造の自由度や効率が大きく引き上げられたのだ。

売り方も変わった。これまでは代理店に頼っていた販売だったが、海外の販売パートナーを探すために自社の売り込みを行うなかで、自分たちの商品や企業の見せ方を学び、市場の声を直接聞き、そこからさまざまな販売の企画を行えるようになった。国内ではこの経験を生かして小売りも展開、今までは不良在庫になりかねなかった「節あり」の椅子を魅力的に売る方法や、クラウドファンディングを活用したファンづくり、工場見学を通じたブランディングを展開。特に工場見学を行うことで、社員に「人に見られる」という意識が芽生え、自身の仕事にプライドが持てるようになったという。

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そうそう深沢さんのデザインで思うんだけど
つねに世界標準のアノニマスなデザインが感じられるよね
無印の壁掛けCDがもっとも有名な印象だけど
フロアスタンドライトもなかなかこれいいですよね

fukasa

娘あのんが愛用するスーツケースも彼の作品なんだけど知らずに使っているひとが
ほとんどだろうな

ぼくはどちらかというと 批判するつもりもないけど価値観だから
佐藤なおきさんのデザインってどれもひとつピンとこなくて
無駄をそげ落として完璧!!!って感じなのはわかるけど
落としすぎて完成しすぎてヒューマニズムが感じられない
うーん むこう20年後にはよく見えてくるのかもしれませんからこれぐらいに

そういう意味では深沢直人さんのはちょっと非合理的ともみえる遊び心などが
人間が作ったものだなとわかる部分もあって好きなんだと

そういうところが、apple社 5000脚納入!!!っていう快挙!!!!(ほんと)
につながったわけでロックフェラーがその昔ジョージナカシマにぞっこん傾倒したような
なにかジャパンモダニズムを感じるんだよね

ただ最近の深沢直人さんのデザインがどうかっていうと
ちょっと世界の有機的デザイン評価に乗っかりすぎた感があって
自分らしい等身大デザインよりは無理があるって印象。
やっぱり 2015年辺りまでが彼の最高良質なデザインが出来ていたのかなとも