銀座ランチを行きつけの「 むとう 」で。鯛茶漬けを食べてぶらり暖簾をふたたびくぐれば並木通りはすぐそこ。
横切って老舗紳士服の壱番館を覗いて そのあとは絵画鑑賞。
おきまりの散歩コースである。もう20数年のルートだ。

1969年に当時としては稀な西洋絵画を扱う画廊として銀座に開業し、本年50周年を迎える老舗。
銀座といえば ギャラリー ためなが 。
当初よりエコール・ド・パリを中心とした近代ヨーロッパ絵画を扱う一方で、才能ある画家を育成し世に送り出すことも率先して行ってきた。
この時代のパリの絵は、ほぼ「ためなが」で学んだ。
当時の画家たちは、いかに老舗や名門画廊と契約するかいなかが「 売れる 」 「 食べれる 」に直結した。
だからパリにも東京にも代表する画廊・ギャラリーが犇めくが、その専属契約の空席は少ない。

ロンドン在住のJessica BirdさんはinstagramでもArtist/Fashion Illustrator である。
世界各国の有名雑誌や広告にも起用される売れっ子アーティストである。
いつも読んでいる有名雑誌に彼女の広告アートが使われており、目に留まり連絡をとったのがきっかけだ。

Kris+Atomic+MV+Pop+Up+White+City-2321

jeb


とってもフランクでアウトゴーイングな性格がよくわかる。典型的なロンダナー。
彼女は特に有名ギャラリーに契約をしているわけでもないし、かえってフリーランスであることをエンジョイしている。

jessbird3


12335
自前のSNSやWebでもアートを積極的に販売する。セルフプロデュース感がとてつもなく強い。
さっそく購入を決めた。返事もレスポンス感もダイレクトだ。


コペンハーゲンに住むデンマークのアーティストLeise Dich Abrahamsenさん

lda22

たまたま北欧のWebを見ていたら独特の色彩感と色価、風合いに魅了された。
連絡をしてみると 気に入った絵があれば直接取引していいよと返事。

シンプルな画風であるが、彼女自体も気さくでコペンハーゲンの人そのものの素朴さと優しさが感じられる人柄
やりとりもきめ細かな気配りがある。

leise-dich-abrahamsen-area-A4-frame-wood


ギャラリーから購入するのと、画家本人とダイレクトでやり取りするのでは臨場感が違うといえばわかりやすいだろか。
今の時代を生きている作家本人から、手紙や時にはおまけ付き(これがサプライズ感満載)で海外から届けられる。  アーティストたちによくあることだが、作家本人の筆跡でしっかり住所も書かれておりその筆跡が独特である。 だから これらのメモは手紙とともに購入した絵の裏に貼っておくとまた面白い。

ギャラリーの制約から 自由に 羽ばたく現在の芸術家!
むろん 絵の値段も 跳ね上がることは少ない反面、
本人たちのペースでライフスタイルの中で画業がおさまっているバランス感のメリットは大きい。
昔のモネやピカソ、ゴッホなども今の時代を生きていたら
SNSをやってセルフプロデュースなんぞしたのだろうか。