志摩観光ホテルの館内アートを見ていて再認識した事がある。
昭和の洋画壇は、活気がみなぎっていたなと。銀座画廊でこの話題になると、エネルギーが全く違う、欧米の歴歴の作家たちを食ってやる気概そのまま絵にキャンバスに溢れているという話が尽きない。


▼
日本には、芸術文化に貢献した方々には、最高の栄誉として人間国宝があるが、もう一つ文化勲章がある。
歴代の受賞者を紐解くと
- 岡田三郎助 (1869〜1939) 1937年(第1回)
- 藤島武二 (1867〜1943) 1937年(第1回)
- 和田英作 (1874〜1959) 1943年
- 梅原龍三郎 (1888〜1986) 1952年
- 安井曽太郎 (1888〜1955) 1952年
- 坂本繁二郎 (1882〜1969) 1956年
- 小絲源太郎 (1887〜1978) 1965年
- 林武 (1896〜1975) 1967年
- 熊谷守一 (1880〜1977) 1968年辞退
- 岡鹿之助 (1898〜1978) 1972年
- 小山敬三 (1897〜1987) 1975年
- 田崎広助 (1898〜1984) 1975年
- 中川一政 (1893〜1991) 1975年
- 牛島憲之 (1900〜1997) 1983年
- 小磯良平 (1903〜1988) 1983年
- 荻須高徳 (1901〜1986) 1986年
- 吉井淳二 (1904〜2004) 1989年
- 福沢一郎 (1898〜1992) 1991年
- 森田茂 (1907〜2009) 1993年
- 伊藤清永 (1911〜2001) 1996年
- 野見山暁治 (1920〜) 2014年
- 草間彌生 (1929〜) 2016年
- 奥谷博 (1934〜) 2017年
ざっと、23名なのであるが1996年以後は忘れ去られたかのように三人しかいない!
▼
忘れ去られたかの と失礼な表現をしたが要するに該当者がいなかったといえばそれまでだ。
いま世界全体で、洋画界は不明瞭だ。
現在を代表する洋画家はという問に
世界でも日本でも現代アートに完全に圧されて
名前が出てこない有り様。
加えて正統派の油彩画は、一部の名を知れた画家以外 値がつかず それでも売れない。
▼
1000年の歴史を有する油彩と油彩絵の具。
オランダ、イタリア、フランス、イギリスで発展を遂げてデンマークなど北欧でも二次発展に昇華した。遅れること900年、日本でもこぞって画家が渡仏し、油彩画の技術を模索、岡田、藤島、林、梅原などにより牽引され 荻須、藤田らによりフランスに認められた。
日本人の飽くなき探求は、欧米の文化さえも我が物としてきた。
ミシュランガイド、フランス料理を最高の美食都市と変貌させ、ウィスキーまでも世界最高の美味しさまでに引き上げた。
日本の洋画は、これまでで発展終焉?でいいのだろうか。
▼
東京芸大の油彩科。昔は誰もが目指した文字通り洋画家の最高峰の卵たちがずらり。の筈が中途退学する学生が増えている。
洋画が評価されない、売れないでは将来に不安を感じやすい若者たちなら無理もないだろう。
日本の洋画界は、今まさに岐路を迎えている。

コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。